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若手の息吹感じ取る 現代美術展、写真・書の作品解説

4/5(水) 1:34配信

北國新聞社

 第73回現代美術展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社など主催)の写真と書の作品解説は4日、金沢21世紀美術館と県立美術館でそれぞれ行われ、勢いのある若手作家の意欲作などが紹介された。開場前には、委嘱出品者で石川書壇の長老である久田鶴南さん(95)=能美市=の訃報が飛び込み、来場者は重鎮の在りし日をしのび、新たな息吹を感じ取った。

 金沢21世紀美術館の写真会場では、県美術文化協会員の北中和子さんと吉田淑子さんが解説に立ち「逆光をうまく捉えている」「シルエットの生かし方が良い」などと講評した。出品者が自作に込めた思いを語る場面もあった。

 委嘱作品では、同協会理事を務め、昨年10月に86歳で他界した冨岡省三さんが朽ちゆく壁に美を見いだした遺作「刻(とき)の跡」が展示された。

 県立美術館の書会場では、県美術文化協会員の東翠香さんが解説を担当し、委嘱賞に選ばれた「千載一遇」について「よく勉強されて表現されたと思う」などと、30代の若手の受賞を祝した。

 昨年死去した安田麗舟さん、坂口玉鳳さんの作品に加え、この日亡くなった久田さんの作品に喪章が添えられた。

 久田さんに学び、会場で急逝を知った吉田秀鶴さん(71)=砺波市=は「先生に呼ばれた気がした。本当に惜しい」と話し、年齢を感じさせない若々しい作品を見詰めた。会期は16日まで。

北國新聞社

最終更新:4/5(水) 1:34
北國新聞社