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日本の資金でベトナムにマンションが建つ理由

4/6(木) 16:20配信

投信1

住宅需要が急拡大するベトナム

私は3月後半、ベトナム最大の都市ホーチミン市に出張する機会を得ました。

日本の数十年前、高度経済成長期を彷彿させる活気あふれるベトナムでは、ホーチミンやハノイなど大都市に毎年数十万人が流入し、海外からのビジネスも続々と参入。オフィスもホテルも交通インフラも、急ピッチで建設が進むものの全く需要に追いつかない状態です。

急速な都市化に伴い、人々の「住まい」に対する需要も拡大しています。特にここ2~3年は、ベトナム最大手住宅デベロッパーVinhomes社が、1プロジェクトあたり1万戸という、日本ではありえない規模の大量供給を行ってきました。それを含めて、毎年4万戸規模のマンションがホーチミン市内で供給されていますが、どこも完成前にほぼ完売してしまう活況ぶりです。

日本が数十年前に経験した「建てれば売れる」という良き時代、今のベトナムはその只中にいます。その旺盛な需要を見越して、ここ数年、日本の大手不動産デベロッパーが相次いでベトナムへ進出し、現地企業との合弁による住宅(マンション)供給事業を盛んに行っています。

日本企業の進出が相次ぐ理由

日本企業が参画する際の典型的な事業モデルは下記の通りです。

 ・ベトナム企業との共同出資でJVを設立、もしくはM&Aで買収する
 ・その会社の名前で都市部に建設用地を取得
 ・その用地にマンションか戸建住宅を建設
 ・建設開始後ベトナム人消費者に販売、完成前完売を目指す
1プロジェクトあたりの供給戸数は500~5,000戸、1戸あたり分譲価格はベトナム人中間層ファミリーが買いやすい500~700万円がボリュームゾーンで、平均的な間取りは2ベッドルーム50~60平米といったところ。中には平均分譲価格1,000万円を超える富裕層向けプロジェクトもあります。

要は、地元向けに「建てて売る」プロジェクトで、3年程度で資金回収と利益獲得を目指すわけです。今のベトナムの市場環境なら、市場に見合った価格で値付けすれば、ほぼ完売する見通しが立ち、利益も日本以上に高く乗せて売れるので、大手を含めて日系の参入が相次いでいるわけです。

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最終更新:4/6(木) 16:20
投信1