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【F1】ホンダ「単気筒では素晴らしい進歩を遂げていたが、V6に組み合わせた際に問題が発生した」

4/6(木) 8:55配信

motorsport.com 日本版

 ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介は、今季用のパワーユニットについて、2016年のメルセデス製パワーユニットに匹敵するパフォーマンスを発揮できると語っていた。しかし、オフシーズンテストではトラブルが頻発。マクラーレンとの間の緊張感が高まっている。

【イラスト】ホンダの2015年型パワーユニット「RA616H」

 FIAがパワーユニットの開発トークンシステムを廃止したことにより、ホンダはパワーユニットのパッケージを一新。これまでより10kg以上軽く、1cm低く、そしてメルセデスに近いレイアウトを採用した。

 開幕戦オーストラリアGPでは、ホンダのパワーユニットにトラブルが発生することはなかった。しかし長谷川は、エンジンがパワーダウンしていることを認めた。

「事実、我々はあまりにも簡単なことだと考えていました。そして、新技術を達成するのは難しかったのです。それは、私の間違いでした」

 長谷川はそうmotorsport.comに対して語った。

「我々のエンジンは、単独のシリンダーだけ見れば、テストベンチ上で素晴らしい進歩を遂げました。しかし、それがV6になると、すぐに多くの問題が発生しました」

「単独のシリンダーで達成したことは、非常に優れたレベルでした。しかし、同じ仕様でV6エンジンを構成すると、全く機能しませんでした。我々は非常に失望しています。しかし、気付くのが遅すぎました。それはクリスマスだったのです」

「私たちが問題を理解した時は、最終仕様を決定しなければならない時間でした。我々は妥協を必要としたのです」

 その後ホンダは、パワーユニットをマクラーレンMCL32に搭載し、走らせた。すると、不安定性と振動に関する問題が発生した。

「大きなバイブレーションがありました」

 長谷川はそう振動の問題について語る。そして、現在のパワーユニットの出力については、2016年と”ほぼ同じパワー”であるとしている。

「私が言うことができるのは、テストベンチ上では大きな問題がなかったということです。しかしギヤボックス、ドライブシャフト、タイヤが組み合わさると、共振が発生するんです」

「私たちがシャシーを責めることはありませんし、我々はテストベンチの状況を理解しなければなりません」

アップグレードプラン

 ホンダは現在、アップグレード版のパッケージを手がけている。そして長谷川は、5月のスペインGPで、この改修したパワーユニットを投入したいと考えている。

「解決策を見つけ、我々は第5戦か第6戦にパワーユニットを交換する必要があります。その前、あるいはその時までに、私は我々のパワーユニットの仕様をアップデートしたい」

「単気筒では、すでに優れた性能を達成できています。我々がすべきことは、その技術をV6に移行することです」

「それでも、我々はまだ改善しなければなりません。しかし私は、そのレベルを達成することができると確信しています」

Ben Anderson