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中部地区の自動車向け鋼材需要、上期は堅調も下振れ。トヨタが生産下方修正へ

4/6(木) 6:01配信

鉄鋼新聞

 足元は堅調な生産を続ける国内の自動車生産だが、今年度上期(4~9月)の自動車向け鋼材需要に若干の下振れ懸念が出てきた。最大手のトヨタ自動車は、4~9月の国内生産(完成車)を当初計画より2~3%減らす見込み。すでに内示した4~6月の計画に加え、7月以降も日当たり生産を当初計画より下方修正する方向だ。「C―HR」など一部車種の販売が一段落したことなどが影響しているもよう。他の車種は計画を大きく変更しない見通しとされる。厳しめの生産見通しに、関係するコイルセンターや鋼管扱い筋などでは当面落ち着いた稼働状況が続きそうとの見方が出ている。

 業界筋によれば、トヨタは先に4~6月の国内完成車生産計画を関係先に伝え、4~6月ともに日当たり1万2500台を下回る水準を内示。例年4~5月は、前期末の増産の調整などで生産水準を落とす。今年も同様の傾向が継続する形となるが、今年に入ってからは毎月生産水準を見直している。
 また、7~9月期の日当たり生産減の見通しについても関係筋でささやかれ始めた。同筋によれば、7~9月期は4~6月期比で生産レベルを上げる時期だが、当初計画は基本的に下方修正となる見込み。米国をはじめとする今後の海外情勢にも配慮し、輸出分を含め全般に厳しめの計画としているようだ。
 具体的には、7~8月が当初計画比約3%減の日当たり1万2700台弱、9月は同約2%減の1万3千台弱となるもよう。このペースが続くと年間300万台程度の生産レベルとなる可能性もある。
 8~9月は1万3千台を超えるとみていた関係者が多いだけに、東海地区をはじめ関係するコイルセンターなどでは稼働率が足元とそれほど変わらないとの指摘が出ている。素材供給事情が厳しい中で、同地区を中心とする今後の鋼材需給関係がどう推移するか、にも注目が集まってきている。

最終更新:4/6(木) 6:01
鉄鋼新聞