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国民の半分が独身に。“超ソロ社会”で孤立に陥らないためには?

ホウドウキョク 4/6(木) 11:30配信

「2035年に、独身者と有配偶者の比率がほぼ5割になります。つまり人口の半分が独身者になる。それはもちろん未婚者だけでなくて、離婚や死別したケースも含みますが」

衝撃的な事実を教えてくれたのが、『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)などの著書を持つ、博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダーの荒川和久さん。にわかには信じがたいかもしれないが、少子高齢化とライフスタイルの多様化が加速度的に進む我が国では、世界でも類を見ない“超ソロ社会”という事態を目前に控えているのだ。

根強い結婚規範が、未婚者の自己否定を呼ぶ

「高度成長期は皆婚社会でした。人はみんな結婚して子どもを産み育て、家族という安心できる共同体を作ってきました。離婚率も低く、夫婦は一生添い遂げるものと信じて疑わなかった。ところが今や3組に1組が離婚するようになり、結婚後15年以上の熟年離婚も増えています。結婚したからといって安心できるわけじゃなく、誰もが、いつなんどきでもソロになるリスクを抱えているわけです」

独身というと未婚ととらえがちであるが、離別者や死別者もまた独身。2015年の国勢調査によれば、標準世帯と呼ばれた「夫婦と子」からなる世帯は、2010年時点ですでに「単身世帯」に抜かれている。つまり、日本でもっとも多い世帯類型は、「ひとりぐらし」になっているのだ。加えて、結婚しても子どものいない共働きの家庭も増えている。生活の形が大きく変化しているといえるだろう。

「日本人は欧米諸国に比べて根強い結婚規範を持っています。独身者であってもそうした規範に支配されて振り回されているんです。特に、未婚者は『結婚できない自分はダメなんだ』『何かが欠落しているんだ』と潜在的に感じてしまうわけです。そのためか、既婚者と比較して未婚者の自己肯定感は低いケースが多いんです」


荒川和久さんプロフィール
博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダー。早稲田大学法学部卒業。博報堂入社後、自動車・飲料・ビール・食品・化粧品・映画・流通・通販・住宅等幅広い業種の企業業務を担当。キャラクター開発やアンテナショップ、レストラン運営も手掛ける。独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・WEBメディア多数出演。著書に『超ソロ社会-独身大国日本の衝撃』(PHP新書)『結婚しない男たち-増え続ける未婚男性ソロ男のリアル」』ディスカヴァー携書)など

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最終更新:4/6(木) 11:30

ホウドウキョク