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北京五輪レスリング「銅」湯元健一氏 薬物で2位選手「銀」剥奪に複雑胸中

東スポWeb 4/7(金) 16:42配信

 国際オリンピック委員会(IOC)はドーピング再検査で禁止薬物に陽性反応を示した2008年北京五輪レスリング男子フリー60キロ級銀メダルのワシル・フェドルイシン(36=ウクライナ)を失格としメダルを剥奪すると発表。同銅メダリストの湯元健一氏(32)が6日、複雑な胸の内を明かした。

 順位が繰り上がって銅から銀メダルになる可能性が浮上している湯元氏は「ドーピングをやっていた人に負けたので、いい気持ちはしない。やはり、いまさら繰り上がったとしても複雑な心境です。でも(繰り上がったら受け入れて)ドーピングはダメだということを広めなければいけないし…」と吐露した。

 フェドルイシンと対戦した際も疑わしい感じは受けなかったという。湯元氏は「ずっとクリーンな選手だと思っていました。間違って服用したのかもしれないし、真相を知りたい。もし競技力向上のために摂取してたのなら腹立たしい」。ライバルと認めていた相手だけに、信じたい気持ちもうかがわせた。

 北京五輪のレスリング競技では、04年アテネ五輪からフリー120キロ級で3連覇を果たしたアルトゥール・タイマゾフ(37=ウズベキスタン)もドーピング違反が発覚。こちらも失格となり、メダル剥奪が決まった。タイマゾフは「ウズベキスタンの英雄」と呼ばれる強豪。日本の格闘技団体が獲得を目指したこともあるスターまでも、“クロ”だった。

「あのタイマゾフまで…。レスリング選手から出るなんて本当に悔しい気持ちです」(湯元氏)

 他競技も含めて続々と発覚するドーピング違反選手。同じ競技の仲間を苦しめているが、スポーツ界から禁止薬物を完全にシャットアウトできる日は来るのだろうか。

最終更新:4/7(金) 16:42

東スポWeb