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経産省の4~6月期鋼材需要見通し、粗鋼生産で2599万トンと2四半期ぶり減少

4/7(金) 6:02配信

鉄鋼新聞

 経済産業省は6日、今期(4~6月)の鋼材需要見通しを発表した。粗鋼生産量は2599万トン。前年同期(2621万トン)比で0・8%減と2四半期ぶりの減少となるが、鋼材需要量は逆に0・9%増の見込みで、前期に続き堅調な需要が続く見通しだ。

 経産省の山下隆也金属課長は「国内を中心に堅調な需要が続く」と語り、年度を通じ回復傾向が継続するとの見方を示した。一方、前年同期比で粗鋼生産と鋼材需要で増減が分かれることについては、在庫調整を意識した生産姿勢に加え、「海外市場の先行き不透明感も影響している」と述べた。
 見通しによると、鋼材需要量は前年同期比0・9%増の2330万トンで、うち普通鋼が1833万トン(同0・3%減)、特殊鋼が497万トン(同5・2%増)。
 普通鋼の部門別消費量を見ると、前年同期比でマイナスとなるのが造船、容器だけで、その他はすべて増加する。建設関連では、土木が首都圏再開発などの公共工事が堅調なのを映し4・4%増と好調を維持。建築もオリンピック関連工事の本格化などで非住宅を中心に底堅い動きとなる見通し。
 製造業では、主力の自動車向けが堅調を維持する。季節要因から前期比では7%弱減少するものの、前年同期比では2・7%増の見込み。熊本地震の影響で一部自動車メーカーの工場稼働停止があった前年同期の水準を上回る。このほか産業機械、電気機械、二次製品などもプラスの見込み。
 一方、造船向けは新造船の受注減に伴う工事量の減少を受けて、前年同期比で4・1%減にとどまる見通しだ。
16年度粗鋼生産/1億503万トン
 経済産業省は4~6月期の需要見通しの中で、2016年度の国内粗鋼生産量の実績見込み値として1億503万トンを示した。15年度比で0・8%増と3年ぶりに前年度を上回る。年度ベースでの1億トン超は7年連続。

最終更新:4/7(金) 10:36
鉄鋼新聞