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画期的なオーディオチェックレコードが便利すぎる件・その2

4/7(金) 13:02配信

Stereo Sound ONLINE

 Stereo Sound Storeから画期的なオーディオチェック・ディスクが販売されている。その名も「MIXER'S LAB CHECKING DISC BY MUSIC」。制作と発売は、制作エンジニア集団であるミキサーズラボが担当。180gのアナログ重量盤で3枚組みの豪華仕様、価格は1万800円。

 しかもこれは、ただのチェックディスクではない。従来品と異なり、チェックにテスト信号をいっさい使わないのだ。音楽ソースのみを使い、「耳」だけで適切なオーディオ・セッティングを可能にした優れものなのである。

各セクションとチェックできる内容を簡潔にご紹介

 タイトル紹介と合わせてどんなチェックができるのか、簡潔に紹介する。

【DISC1】
■Side A
オープニング 3:18
Opening of Disc
ナレーションによる、本ソフトの概要説明が行なわれる

1. チャンネル・チェック及び音量調整 3:32
Checking of Left and Right Channels and Adjustment the Volume
各チャンネルに定位した信号が、チャンネル間を一定の速度で移動していくので、左右の音量バランスとそのつながり具合を確認できる。また、左右同一信号による、センター定位の確認もできる。スピーカーセッティングのチェックにも有用だ

2. 位相・チェック 6:34
Phase check
ビッグバンドの演奏に加えて(1)正相のヴォーカル、(2)位相が90度ずれたヴォーカル、(3)位相が180度ずれたヴォーカルがそれぞれ重ねて収録されており、位相のずれを確認できる。また、コントラバスおよびナレーションの音源が、正相と逆相でそれぞれ再生されるので、スピーカー振動板の絶対位相チェックが可能

■Side B
3. トラッカビリティ・チェック 1:29
Trackability check
低音域が強調されたパッセージと高音域が強調されたパッセージ、ともに2種類のレベルで再生される。これにより、高域と低域のトラッカビリティをそれぞれ確認できる

4. クロストーク・チェック 5:22
Crosstalk check
モノーラル音源が、クロストーク用と比較用とで交互に再生され、それぞれのチャンネルにどれだけクロストーク成分が漏れ聴こえているかを確認できる。これによって、ピックアップカートリッジ自体の性能に関係する電気的なクロストークと、再生プレーヤー上の機械的振動によるクロストークを確認する事ができる

5. 周波数帯域・チェック 5:29
Frequency Band check
同一音源に、ローカット及びハイカット処理を施したものを収録。ローカットは、100Hz、50Hz、30Hz以下の帯域を、ハイカットは10kHz、15kHz、20kHz以上の帯域をそれぞれカットして収録されている。これらを比較試聴し、音の差が認識できるかによって、再生システムの周波数帯域をチェックする

6. ワウ・フラッター・チェック 1:42
Wow and Flutter check
ヴァイオリンソロとピアノ単音の持続音によって、ワウ・フラッターをチェックする事ができる

【DISC 2】
■Side A
7. S/Nチェック 6:50
Signal-to-noise ratio (abbereviated SNR or S/N) check
コントラバスの低域成分と、100Hz以下の低域ノイズ成分をミックスした音源を使って、システム全体のS/N感をチェックする事ができる。無音状態を挟んで、上記の信号が-15dB、-25dB、-35dBと、段々と縮小していくので、装置全体が持つS/N比感の目安を知る事が可能だ

8. ブーミング・チェック 7:20
Booming noise check
コントラバスとチェロが奏でる音階によってブーミング・チェックを行なえる。41.2Hzから440Hzまで、それぞれ12音音階で一音ずつ上行していくので、どのポイントでブーミングが生じるのかが明確に把握できる

■Side B
9. マイクロフォンの違いによる音質の差 5:23
Differences of the sound quality by the different types of microphones
異なるマイクを使ってナレーションが収録されている。その音質変化を聴き比べるセクションだ。異なるタイプの代表的なマイクが用いられているので、それぞれのマイクロフォンが持っている音の魅力も知れるのが嬉しい。
使用マイク:NEUMANN U-67、SHURE SM58、RCA 77-DX
なお、DISC 2のSIDE Bは、盤面に溝を切らないサービストラックが用意されており、インサイドフォースチェックなどに使用できる

【DISC 3】
■Side A
~『シェエラザード』オーディオ交響組曲~
“Sheherazade” Audio Symphonic Suite

1. 第一楽章セレクション 6:19
Selection of The 1st Movement
2. 第二楽章セレクション 3:52
Selection of The 2nd Movement
3. 第三楽章セレクション 2:28
Selection of The 3rd Movement

■Side B
4. 第四楽章セレクション 5:34
Selection of The 4th Movement

~角田健一ビッグバンド~
Kenichi Tsunoda Big Band

1. オール・オブ・ミー 5:23
All of Me
2. アップル・ハニー 4:10
Apple Honey

最後のDISC 3は、楽曲全体を再生してのチェックが行なえる。オーケストラ収録は、スタジオでの多重録音によって制作された、ユニークな音源となっている。残響が少ないスタジオ空間で録音された音源に、ディレイ処理やリヴァーブ処理によって、人工的に残響が付加されている。いずれも、ひじょうに高い鮮度感、解像感を持った録音なので、レコード再生におけるリファレンス・ディスクとしても重宝するトラックである

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最終更新:4/7(金) 13:02
Stereo Sound ONLINE