ここから本文です

五輪パラ組織委が提示 「メッセ使用は6カ月」 展示団体ら「ビジネス機会失う」

4/7(金) 12:41配信

千葉日報オンライン

 2020年東京五輪・パラリンピックで7競技を行う幕張メッセ(千葉市美浜区)について、大会組織委員会が、使用期間を「20年4月初旬から9月末までの半年間」と千葉県に提示したことが6日、分かった。県は「想定より長く、メッセの営業や他の催事へ影響が大きい」と短縮を要請。森田健作知事は可能な限りの短縮に向けた組織委との協議を早期に進める意向を表明した。

 県によると、提示があったのは3月末。競技や使用ホールごとの具体的な日程は示されなかった。

 森田知事は同日の記者会見で「6カ月はちょっと長い。交渉させてもらう」と述べた上で、組織委の説明の漠然さや豊洲市場問題に揺れる東京都を念頭に「協力県として早く相談したいが、(本番まで)日がない割に進んでいない」と全体準備にも注文を付けた。

 20年五輪の日程は7月24日~8月9日、パラリンピックが8月25日~9月6日。メッセでの競技も原則この期間内で、今回示された半年には組織委が用意する仮設施設の準備設営や片付けの期間が含まれる。

 準備期間が長期に及ぶ点について、県担当者は「仮設に3カ月間もかかるのかは疑問。撤去も通常のイベントならば長くても数日で終わる」と指摘。「一般の展示事業者に我慢してもらうのに、半年も確保して空いた場所があっては理解が得られない。一日でも半日でも1ホールでも(五輪・パラ以外に)使える期間が長くなるよう、限界まで詰める協議をしていく」と強調した。

◆「ビジネス機会失う」 展示団体ら影響懸念

 メッセでは昨年4~9月、千葉県が所有する「国際展示場」ホール全体で133件の催しを実施。うち、4月が30件と最多で、大型連休恒例の大規模イベントが多い5月が23件で続く。

 一方、県や千葉市が出資した第三セクター会社所有の「イベントホール」も4~9月の42件中、入学式や入社式の利用もある4月が最多の9件。次いで9月が8件。

 いずれも競技会場となるため、組織委が提示した通りの使用期間なら春先や秋の催しに影響が広がる。

 展示会の主催・会場会社などが加盟する日本展示会協会(東京都千代田区)は、従来から五輪使用期間の短縮などを要請。担当者は「メッセが半年間も使えないのは大変困る。東京ビッグサイトが大会プレスセンターとして長期間使えないため“泣き面に蜂”だ。展示会を開けなければ中小企業の重要なビジネス機会だけでなく、装飾や設営に携わる会社の仕事もなくなる」と懸念した。

 5月の連休にペット同伴で入場できる「Pet博」の事務局は「長年メッセ開催が恒例で、お客さんもすぐ場所が分かる。もし他での開催となれば告知も大変。早く詳細が知りたい」と案じた。

 メッセ国際展示場は昨年度、利用ホール数が過去最高を記録している。