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表千家家元、大名物と再会 千宗左氏、茶碗「北野」鑑賞

4/7(金) 2:43配信

北國新聞社

 金沢市内で開催中の第76回表千家同門会全国大会「金沢大会」(北國新聞社特別協力)は最終日の6日、茶人千人が花曇りの市内を巡り、加賀の工芸の粋を集めた茶席を堪能した。石川県立美術館では大会に合わせて名碗(めいわん)3碗が展示された。14代家元而妙斎(じみょうさい)千宗(そう)左(さ)氏は大名物(おおめいぶつ)の黒楽茶碗「北野」などを鑑賞し、「金沢だからこれだけの道具が出てくる」と話した。

 県立美術館の展示には、「北野」と粉引(こひき)茶碗「楚(そ)白(はく)」、青井戸茶碗「宝樹庵(ほうじゅあん)」などが並んだ。山森実石川県支部長(北國新聞社顧問)の案内で、千宗左家元と若宗匠の猶有斎(ゆうゆうさい)千宗員(そういん)氏、表千家同門会の三木(みき)町(まち)宣行(のぶゆき)副理事長、左海大(さかいひろし)常任理事が訪れた。

 茶器の最高位・大名物である「北野」の前で千宗左家元は「父と一緒に金沢を訪れた若いころ、茶席で使われた」と思い出を振り返り、名品が美術館に収まったと伝える嶋崎丞(すすむ)県立美術館長の言葉にうなずいた。

 千宗員若宗匠は「長次郎の典型的な茶碗で存在感がある。如心斎(じょしんさい)が利休の遺(ゆい)偈(げ)に対応するものとした北(きた)野(の)黒(ぐろ)を初めて見る、貴重な機会となった」と語った。

 この日は、兼六園時雨(しぐれ)亭(てい)の家元席や金沢美術倶楽(くら)部(ぶ)の支部長席など計6席で、全国各地と米国からの参加者が心静かに一服を楽しんだ。加賀友禅を身に着けた地元の茶人が逸品をそろえ、遠来客をもてなした。

北國新聞社

最終更新:4/7(金) 2:43
北國新聞社