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円全面高、米国のシリア空爆でリスク回避-米中首脳会談を注視

Bloomberg 4/7(金) 11:52配信

7日の東京外国為替市場では円が全面高。米国によるシリア空爆を受け、リスク回避の動きが強まった。

米国は6日、シリアへの空爆を開始したと発表した。シリアのアサド政権が化学兵器を用いて多数の民間人を殺害したことで国際的非難が巻き起こり、トランプ大統領は「人道とはかけ離れたものだ」と批判していた。

ブルームバーグ・データによると、円は主要16通貨全てに対して上昇。ただ、条件反射的な買いが一巡した後は、日本株の持ち直しや米長期金利の下げ渋りに伴い、円も上昇を削る展開となった。

ドル・円は1ドル=111円ちょうど付近から一時110円13銭と3月27日以来の水準まで円高が進行。午後4時19分現在は110円53銭前後となっている。

大和証券投資戦略部の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、ドル・円の急落や米長期金利の2.3%割れについて、「動いているのはアルゴだけ。いったんこの辺りで止まっても良いと思うが、動きが激し過ぎる」と指摘。これで米連邦準備制度理事会(FRB)の政策が変わるわけでもないとし、「全面的な戦争というのは考えづらく、単に限定的な警告を発したということだろう」と話した。米国のシリア空爆の記事はこちらをご覧ください

7日の東京株式相場は乱高下。午前10時過ぎに米シリア空爆開始が伝わり、一時下落に転じたが、午後にはプラス圏に浮上した。日経平均株価は79円安まで下げた後、再度上昇し、67円高で取引を終えた。

米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.32%程度。質への逃避から一時は昨年11月末以降のレンジの下限だった2.3%を割り込み、2.287%まで低下する場面が見られた。

円は対オーストラリア・ドルで昨年11月以来初めて1豪ドル=83円を突破し、一時82円80銭前後まで上昇。対ユーロでも1ユーロ=118円台前半から117円32銭と同11月以来の高値を更新した。

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最終更新:4/7(金) 16:34

Bloomberg