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「どうすれば声優になれる?」声優系専門学校の講師が激白 増え続ける声優志望者の実態

4/8(土) 8:00配信

AbemaTIMES

 少子化が叫ばれる中、一部の私立大学が廃校を決定するなど、高卒者を対象とした教育ビジネスに陰りが見え始めている。そのような状況下において唯一、好調が伝えられているのがアニメ・ゲーム系専門学校の声優コースである。

 ネットを中心に『専門学校の声優コースを出ても声優になれない』『専門学校を出た後、新たに事務所の養成所に行くことになるので二度手間』などといった声が数多く挙がっているにも関わらず、専門学校の声優コースは減るどころか、新たに声優コースを設ける専門学校や、新規に開校する声優系専門学校も増え続けている。

 専門学校の声優コースが順調に入学者を増やしている理由について、都内の声優系専門学校で講師をしている舞台俳優が、匿名で答えてくれた。

「都内だけで声優コースを設置している専門学校は20校ほどあります。新たに声優コースを設置する学校も増え続けているので、もしかしたらもう少し多いかもしれませんが、単純に各校の募集定員を100人とすると、都内だけでも1年間に2000人ほどの声優志望者が専門学校に入学することになります。実際は学校の規模により定員が500人のところもあれば、10人規模のところもありますが、平均するとそのぐらいでしょう」

 講師はこう話を続ける。

「この2000人という数字はあくまで都内の専門学校に入学した生徒の数で、高校卒業後に大学に通いながら声優事務所の養成所や、声優系のワークショップなどに通っている人の数も入れれば、3000人……下手をしたら5000人ぐらい、同じ学年で声優を目指している人がいるんじゃないでしょうか? しかも、これは都内だけの話なので、全国で考えたら、1万人近い同学年の人たちが声優を目指して何かしらの活動をしているのではないかと……」

■若者に声優志望が増えている理由

 それだけの志望者がいるのなら、アニメ・ゲーム系の専門学校が声優コースを設置するのも納得だが、なぜそこまで声優を志望する人が増えているのだろうか?

「いろいろな理由があると思うのですが、ひとつは声優が身近な存在になっているからではないでしょうか? 声優のアイドル化が進み、若手の声優がラジオやネット番組でバラエティタレントのような活動をしはじめた結果、声優を身近なものとして感じ『自分も声優になれる』と考える人が増えているような気がします。このあたりはお笑い芸人を目指す人たちの感覚に似ているかもしれません。『学校で面白いと言われたから』『テレビに出ている芸人を見てあのぐらいなら自分にも』といった理由が、そのまま『友達に変わった声だと言われたから』や、『自分でもできそう』といった理由に置き換わります。お笑い芸人の世界を見ても分かるように、そこまで甘い世界じゃないんですけどね……」

 お笑い芸人の世界でも、自身が応援する芸人のファンであることが高じて芸人を目指す人が増えているそうだが、声優を目指す人はどうなのだろうか?

「声優ファンが高じて『好きな声優さんに会うために声優になりたい』という人も増えましたね。先ほど『声優を目指している子は全国に1万人近くいる』とお話させていただきましたが、声優雑誌の発行部数ってどれも2万部ほどらしいんですね。声優雑誌の記者に話を聞いたことがあるのですが、読者アンケートを取ると約50%が『声優になりたい』と回答しているそうなので、声優雑誌の読者層と声優を目指している人の層は大体一致する気がします。ファンであることが悪いことではありませんが、誰々のファンというだけでは、学校の授業について行くことすら難しいのが現実です」

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最終更新:4/8(土) 8:00
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