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ニコール・キッドマン「きっと誰もが息を呑む」喜びと責任を感じた『LION』出演秘話

4/8(土) 6:50配信

クランクイン!

 「実話だと知った時、きっと誰もが息をのむはず」。ニコール・キッドマンは、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』の物語に初めて触れたときの感想をこう答えた。本作は、5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った青年サルーが、Google Earthと出会い、25年ぶりに家を見つけ出した…という一人の男性が実際に経験にした数奇な運命を描く。

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 ニコールは本作で、青年サルーの養母・スーを演じる。本作との出会いのきっかけはエージェントからの1本の電話。「『あなたが気に入りそうなすばらしい脚本があるのよ』と言ってきたの。それでエージェントが、『この作品の監督(ガース・デイヴィス)はとても才能があるから、脚本を読むべきだ』って言ってきたのよ」。
 
 エージェントの言葉通り、ニコールは本作の脚本を読み「なんて感動的な物語かしらと思ったわ」と明かす。「オーストラリアとインドの映画が組み合わさった作品だから、グローバルな映画だと私は感じていたの。でも、実際は母親の話で、強い神秘的なテーマを持った話だった。これが実話だと知った時、きっと誰もが息をのむはずよ」と語る。

 本作が実話であることで、ニコール演じるスーという女性も、もちろん実在する。ニコールはスーと直接会ったと言い「スーはシドニーまで来てくれて、1日一緒に話して過ごして、意気投合したわ。とにかくたくさん質問をしたの」と振り返る。「私はスーを質問攻めしちゃったのだけど、スーはそのすべてに正直に、そして自信を持って答えてくれたわ。私自身の話もして、私に演じてほしいと言ってくれた」のだという。


 本人から直接演じてもらいたいと言われるのは「とても素敵なこと」である反面、ニコールは「同時に正しく演じないといけないという責任も感じた」と吐露。ニコールとスーは、とても良い関係を築いたようで「今も連絡を取り合っていて、私を応援してくれたりして、本当に素敵な人よ。彼女の家族とも会うことができたわ」と微笑んだ。
 
 ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞と受賞は逃したものの、数多くの映画賞にノミネートした本作。ニコール含め、関係者が本作に手応えを感じたのは毎年9月頃に開催されるトロント映画祭の反響を目の当たりにした時だった。「良い映画はたくさんあるし、本当にはわからなかったのだけど、急に勢いがついた時には、驚いた。映画を観ると、これがいかに感動作なのかがわかる。それに、とてもピュアな映画でもあるわ。これは、愛についての映画。そして母、希望、優しさ、故郷、そういったことについても語る。すごく特別な映画よ」。
 
 2012年に、世界中のニュースが驚愕の事実として報じた青年サルーの奇跡を描く『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は全国公開中。