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「THE世界大学ランキング」日本版ベスト50 「教育力」が高いのは?

4/9(日) 17:30配信

ZUU online

英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(以下「THE」という)は、「世界大学ランキング」で高い評価を確立しているが、このほど同誌を刊行しているTES Globalが、日本国内の総合パートナーであるベネッセグループの協力を得て、「THE世界大学ランキング 日本版2017」を発表した。ここではその概要を紹介しておくことにしたい。

■日本版の特徴は「教育力」に焦点があてられている点

「THE世界大学ランキング」は、世界79の国と地域を調査対象に、「教育力」「研究力」「研究の影響力」「国際性」「産業界からの収入」の5つの指標から総合ランキングを算出している。このデータは世界中で大学関係者の分析ツールとして、もしくは学生の大学進学の参考資料として、広く活用されている。

現在、世界には約1万8000にのぼる大学があると言われているが、2016年9月に発表された「世界ランキング2016-17」では、上位5%にあたる980大学がランクインを果たしている。また、国 / 地域別のランクイン数を見ると、日本は前回の41校から69校へと大幅に増加し、英国・米国に次ぐ世界第3位だった。

「研究力」を重視する「世界ランキング」に対し、「日本版」の特徴は「教育力」によりスポットライトを当てている点だ。指標として取り上げられているのは、「教育リソース」「教育満足度」「教育成果」「国際性」の4分野で、各大学の特性が極力鮮明に表されるよう工夫が凝らされている。

「教育リソース」では「どれだけ充実した教育が行われている可能性があるか」を表すために、全体の38%の比重が置かれている。その内訳は「学生一人あたりの資金」が10%、「学生一人あたりの教員数」が8%、「教員一人あたりの論文数・被引用回数」が7%、「大学合格者の学力」が6%、「教員一人あたりの競争的資金(内閣府が競争的資金制度としている文部科学省主管の制度)の獲得数」が7%となっている。

「教育満足度」は「どれだけ教育への期待が実現されているか」を表すために、全体の26%を占めている。その内訳は「グローバル人材育成の重視」が13%、「入学後の能力伸長」が13%となっているのだが、ポイントの根拠はベネッセコーポレーションが高等学校の進路担当教員を対象に実施した「大学に関する印象調査」の結果に基づいている。

「教育成果」は「どれだけ卒業生が活躍しているか」を表すために、全体の20%を占めている。その内訳は日経HRによる「企業の人事担当者から見た大学のイメージ調査」をもとにした「企業人事の評判調査」の7%と、「THE世界大学ランキング」が高等教育機関研究者を対象に「教育力の高い大学」を調査した結果をもとにした「研究者の評判調査」の13%とになっている。

「国際性」は「どれだけ国際的な教育環境になっているか」を表すために、全体の16%を占めている。その内訳は「外国人学生比率」の8%と、「外国人教員比率」の8%だ。この分野では各大学の改革が急速に進んでいる結果、グローバル化に対応する姿勢の度合いが端的に示されている。

■総合順位ベスト50 1位東大、2位東北大、3位京都大学

それでは「THE世界大学ランキング 日本版2017」にランクされた大学150校のうち、ベスト50校を見てみることにしよう。なお、以下の表で「-」と示されているのは、分野別のスコアで151 位以下だったことを意味しており、「データなし」というわけではない。

【順位:大学名 / 総合 / 教育リソース / 教育満足度 / 教育成果 / 国際性】
1:東京大学 / 88.5 / 87.8 / 99.8 / 97.1 / 61.0
2:東北大学 / 87.4 / 83.6 / 99.7 / 96.8 / 64.8
3:京都大学 / 86.8 / 84.2 / 99.7 / 97.0 / 59.2
4:名古屋大学 / 86.3 / 80.1 / 98.4 / 96.2 / 68.9
4:東京工業大学: 86.3 / 82.2 / 98.8 / 96.0 / 63.7
6:大阪大学 / 86.1 / 80.4 / 99.0 / 97.0 / 64.9
7:九州大学 / 85.1 / 79.1 / 98.7 / 95.3 / 64.4
8:北海道大学 / 82.8 / 75.5 / 98.2 / 95.6 / 59.1
9:筑波大学 / 81.7 / 72.2 / 99.1 / 86.4 / 70.1
10:早稲田大学 / 75.9 / 52.9 / 99.5 / 91.2 / 72.9
11:慶應義塾大学: 75.4 / 60.7 / 99.4 / 96.5 / 45.0
12:広島大学 / 75.2 / 66.7 / 97.6 / 76.2 / 57.5
13:神戸大学 / 74.4 / 65.8 / 94.0 / 83.2 / 52.4
14:一橋大学 / 72.4 / 49.2 / 97.8 / 87.1 / 67.9
15:国際基督教大学:71.8 / 52.2 / 98.7 / 64.5 / 83.9
16:千葉大学 / 70.6 / 64.5 / 96.0 / 67.0 / 47.9
17:長岡技術科学大学 69.8 / 63.5 / 86.9 / 59.6 / 69.6
18:上智大学 / 69.1 / 42.9 / 98.6 / 64.9 / 88.8
19:金沢大学 / 68.6 / 67.0 / 93.7 / 60.2 / -
20:国際教養大学: 67.9 / 45.6 / 99.9 / 63.6 / 74.4
21:岡山大学 / 67.7 / 63.6 / 92.4 / 62.8 / 43.3
22:立命館大学 / 67.5 / 49.2 / 97.0 / 65.7 / 65.4
23:会津大学 / 66.3 / 60.3 / 87.4 / 42.8 / 75.8
24:立命館アジア太平洋大学 65.4 / - / 96.1 / 59.3: 100.0
24:首都大学東京: 65.4 / 60.7 / 84.6 / 64.1 / 47.0
26:熊本大学 / 65.3 / 66.1 / 82.6 / 61.1 / -
27:東京外国語大学:64.9 / - / 95.7 / 54.5 / 87.5
28:九州工業大学: 64.1 / 55.4 / 87.4 / 60.0 / 51.8
28:長崎大学 / 64.1 / 63.9 / 80.8 / 55.9 / 47.4
30:新潟大学 / 64.0 / 61.3 / 87.1 / 60.4 / -
31:東京農工大学: 63.5 / 67.6 / 67.3 / 63.1 / 47.9
31:東京理科大学: 63.5 / 51.5 / 94.4 / 68.1 / -
33:横浜国立大学: 63.4 / 52.6 / 84.7 / 62.5 / 55.2
34:明治大学 / 63.3 / 45.1 / 98.3 / 59.6 / 54.0
35:同志社大学 / 63.2 / 43.2 / 97.5 / 60.9 / 57.8
36:東京海洋大学: 63.0 / 60.6 / 75.2 / 59.9 / 52.4
37:豊橋技術科学大学 62.6 / 70.4 / 62.2 / 55.6 / 53.3
38:東京医科歯科大学 62.3 / 87.9 / 51.2 / 37.0 / 51.3
39:お茶の水女子大学 61.9 / 62.2 / 80.2 / 45.2 / 52.0
40:関西学院大学: 61.5 / - / 94.9 / 59.2 / 63.2
41:山口大学 / 61.2 / 55.3 / 84.3 / 57.6 / -
42:福井大学 / 60.8 / 67.5 / 71.3 / 52.9 / -
43:電気通信大学: 60.7 / 61.6 / 69.3 / 53.9 / 53.0
43:山形大学 / 60.7 / 56.0 / 88.3 / 55.5 / -
45:信州大学 / 60.3 / 60.0 / 77.1 / 56.4 / -
46:神田外語大学: 60.1 / - / 94.0 / 52.9 / 71.9
47:大阪市立大学: 60.0 / 64.4 / 65.9 / 59.8 / -
48:福岡女子大学: 59.8 / 48.6 / 73.6 / 42.7 / 85.7
49:埼玉大学 / 59.7 / 51.3 / 73.6 / 57.0 / 60.2
50:青山学院大学: 59.5 / 42.0 / 94.7 / 56.8 / 47.3

■大学独自の魅力や特性に注目

「高大接続改革」「大学教育改革」「大学経営改革」という、高等教育に関する3つの改革が進められる中において、大学ランキングは順位そのものにとどまることなく、大学独自の魅力や特性、客観的に把握するツールとして活用されるべきものであるはずだ。

依然、国内の18 歳人口は減少を続けている。世界中の大学進学希望者に対して、日本の大学の魅力を多面的にアピールしていくことが、極めて重要性を帯びることになる。日本版のランキングが、大学教育改革のイチ指標として、そして、学生の大学選びの一助になることを期待したい。(ZUU online 編集部)

最終更新:4/9(日) 17:30
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