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子どもにはもっと危険な遊びを、オランダ消費者安全団体が呼びかけ

4/9(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Senay Boztas】
 オランダの消費者安全団体が、子どもたちにもっと危険な遊びをさせるよう親たちに呼び掛けるキャンペーンを展開している──。

 オランダの子どもたちをめぐっては、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が、先進国で最も幸福と評価している。しかし、同国の消費者安全団体「VeiligheidNL」は、彼らが「過保護」にされているだけと考えている。

 そこで同団体は、「危険を伴う遊び」と題したキャンペーンを展開。子どもたちには、適切な監督態勢の下で折り畳み式のナイフで遊んだり、木登りをしたり、火遊びをさせるべきと主張している。

 VeiligheidNLはまた、ひとりで自転車通学する子どもは日常的に目にするが、親や学校、そして政府がますます過保護になっているために、子どもたちは自力でリスクに対処するすべを学ぶことができないと指摘する。

 キャンペーンのプロジェクトリーダーを務めるジュディス・クイパー(Judith Kuiper)氏は「子どもの肥満問題が悪化しているため、さらなる運動を促し、もっと健康的な食事をさせようという取り組みがある」「(実は)この取り組みにはさらなる目的がある。われわれが『リスク対応力』と呼ぶものを目標に、子どもたちをより自立させ、しっかりと自分の身を守ることができるようにすることだ」と語った。

「適切な指導を受ければ、5歳の子どもは火をつけることはできる。場合によっては4歳の子どもでも大丈夫。子どもたちには、火が熱いこと、そして風があるときは風下に立ってはだめだということを教える必要がある。たとえ危険でも『そんなことをしてはいけない。危ないから!』と言うのではなく、火の扱いを学ばせなければならない」

 キャンペーンについてクイパー氏は、「ちょっとした差異」が大きく関係しているとし、「2歳の子どもを水辺に一人きりにすべきではないが、7歳で水泳技能の証明書を持っているなら構わない」と続けた。そして「子どもはもっと守られ、甘やかされ、規則で縛られるべきという社会的風潮があるが、スカンジナビア(Scandinavia)半島の国やカナダでは、子どもをもっと自由にさせようという揺り戻しの動きが起きている」と説明した。

 キャンペーンのウェブサイトでは、子どもを持つ親を対象にアンケートを実施しており、5歳の子に木登りをさせるか、6歳の子に付き添いなしで友達と公園で遊ばせるか、7歳の子にキャンプファイアの火をつけさせるかといった質問が出された。これらの質問は、高いところや危険な場所、スピードが出るものや危険なもの、さらには荒っぽい遊びや、親の目の届かないところでの遊びを示唆する内容となっていた。

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最終更新:4/9(日) 10:00
The Telegraph