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訪日客に酒蔵ツアー 地方で体験、輸出増へ 政府

4/9(日) 7:00配信

日本農業新聞

 政府は、訪日外国人観光客を対象にした「酒蔵ツーリズム」を進める。今年度は全国各地にモデル地区を設け、酒蔵を巡るツアーを企画する。外国人観光客の関心が買い物から体験へと移る中、ツアーによって地方に人を呼び込んで活性化につなげるとともに、日本の酒の魅力をPRして輸出拡大にも弾みをつけたい考えだ。

 2016年の訪日外国人客は2400万人で、過去3年で倍増。今年に入ってからも順調に伸びている。観光庁の15年調査では、日本滞在中に日本の酒を飲んだ外国人は4割に上った。日本滞在中に良さを知ってもらうことが輸出拡大の鍵となっている。

 旅行客の消費傾向も買い物から体験重視に移りつつある。酒蔵は伝統的な建物が多く観光資源にもなる上、そこで実際に酒を飲み、酒造りの現場も体験できる。政府が3月末にまとめた日本産酒類の輸出拡大の方針では「酒蔵を活用した体験型観光に対する需要はますます高まる」と見通し、酒蔵ツーリズムに取り組む地域同士の連携を促した。

 具体的には、今年度は国が支援し、モデル地区で酒蔵ツーリズムを企画。国内外の旅行客に旅行を体験してもらい、実際に外国人観光客を受け入れる場合の課題を洗い出す。その後は優良事例を紹介し、他の酒蔵に受け入れのノウハウを共有する。観光客にも発信する。通訳案内者の育成なども行う。

 日本酒の16年の輸出額は155億円で前年から11%増え、順調に伸びている。

日本農業新聞

最終更新:4/9(日) 7:00
日本農業新聞