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13歳で主演映画!『はらはらなのか。』の原菜乃華は未来の大物女優だ

4/9(日) 14:10配信

dmenu映画

テレビ「おはスタ」(テレビ東京系)のおはスタガールとして活躍中。現在公開中の『3月のライオン 前編』では、ヒロイン、有村架純の少女時代を演じるなど、注目の子役、原菜乃華。弱冠13歳での主演映画『はらはらなのか。』が、2017年4月1日に公開された。

13歳にして共感度の高い芝居の数々を披露

タイトルに、女優の名が冠されることはなかなかない。『はらはらなのか。』の主人公の名は、原ナノカ。女優をめざして奮闘中の女の子という設定も、原菜乃華自身に重なる。物語は、オーディションには参加しているものの、なかなか芽が出ない原ナノカが、女優だった亡き母親が出演した舞台が再演されることを知り、こっそり応募、事務所にバレてクビになるところから始まる。

亡き母を追いかける憧れと女優魂。「透明な友達」と呼ぶ、もうひとりの自分と自問自答を繰り広げながら、劇団という大人の世界に足を踏み込んでいく姿を、共感度の高い芝居で体現する様にしっかりとした吸引力がある。

生活の細部を丹念に伝える、リアリティ重視のひたむきさ

原菜乃華の最大の魅力は、生活描写の確かさだ。感情が沸点に達したキャラクターをドラマティックに見せることは、プロの演じ手であれば当然のことかもしれないが、原はそうした部分を派手に感じさせることよりも、日常=生活の細部を丹念に伝えていく。たとえば、シングルファーザーへの、些細な口ごたえにリアリティがある。『いいにおいのする映画』で注目を集めた25歳の女性監督、酒井麻衣の演出は独創性にあふれ、ときにファンタジックでもあるだけに、原のリアリティが作品をしっかり支えている。

「透明な友達」を含めたひとり二役にも違和感がまったくない。誰もが、このくらいの年頃に、“見えない自分”と対話していたことを思い出させる。涙をこぼすシーンも、大泣きするのではなく、じわじわとそうなっていく丁寧な演技で、実に噛み締めがいがある。

『3月のライオン 前編』では打って変わって、ヒステリックでサディスティックな少女を鮮やかに演じており、この2作を観るだけでも、女優としての懐の深さは明らかだ。6歳の年にデビューして、キャリアはもう9年目。未来の大物女優。原菜乃華にははやくも、そんな予感が漂っている。

(文/相田冬二)

最終更新:4/9(日) 14:10
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