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東武の日比谷線直通用新車70000系、登場で何が変わる? 車両、そして駅も進化へ

4/9(日) 11:00配信

乗りものニュース

座席幅は拡大、ベビーカーなどへの配慮も

 東武鉄道が2017年4月7日(金)、東京メトロ日比谷線との直通運転用に導入する新型車両70000系電車を、報道陣へ公開しました。

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 日比谷線では2017年3月25日(土)、東京メトロの新型車両13000系電車がデビューし、東武線との直通運転も開始。東武70000系は、その東京メトロ13000系の“兄弟”ともいえる車両で、製造会社も同じ近畿車輌(大阪府東大阪市)。多くの点で仕様の共通化が図られています。

 たとえば座席。現在、東武が使用している日比谷線直通用車両20000系電車は座席幅が450mmですが、新型の70000系は、東京メトロ13000系電車と同じ460mmに拡大。座席の端(ドア側)にある仕切りが大型化されたうえ、強化ガラスの採用により見通しがよくなっているほか、車いすやベビーカー利用者などに配慮し、全車両にフリースペースが用意されているのも、東京メトロ13000系と同様です。

 このほか、荷棚や車両連結部の扉にも強化ガラスが採用されており、LED照明も相まって車内は明るい印象です。車内の各ドア上部には、17インチワイド液晶の車内表示器が3画面設置されており、路線図や乗換案内、広告などを表示します。これらも東京メトロ13000系と同じ仕様です。

両社で異なる車両デザイン 東武の意図とは?

 共通点が多い東武70000系と東京メトロ13000系ですが、外観は大きく異なります。

 東武70000系は、現在の日比谷線直通用車両である20000系のコンセプトカラー「ロイヤルマルーン」をもとに、「赤」と「黒」ふたつの原色を配したラインを車体にまといます。

 正面から見た姿は、グレーが基調で凹凸の少ない東京メトロ13000系に対し、赤と黒を基調とした東武70000系は、フロントガラスからその下部分にかけて、つまり“おなか”の部分が突き出るような形になっています。

「(東京メトロと)協議しながら仕様の共通化を進めましたが、車両デザインについては両社で独自の思想が反映されています。70000系はスピード感のある造形と印象的な色彩で、活力を感じていただけるデザインにしました」(東武鉄道)

 70000系では各車両端部の側面に、赤を基調とした四角い「エナジードット」と呼ばれる模様が描かれていますが、これは“沿線の活力”を表したものとのこと。

「東武の通勤電車は編成の分割・併結が多いことから、前面部については基本的にストンと切り落とした断面のようなデザインにしているので、おなかが出っ張った車両は異色かもしれません」(東武鉄道)

 インテリアデザインも、シートの模様をはじめ、さまざまな違いがあります。東京メトロ13000系は荷棚のガラスに「江戸切子」の文様がつけられているのに対し、東武70000系は無地ですが、一方で隣の車両への扉(貫通扉)に東武沿線の風景を描いた透明のステッカーが貼られており、各車両で絵柄が異なります。

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