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中国に対する警告?トランプ大統領、シリアへのミサイル攻撃に込められたメッセージ

4/9(日) 15:09配信

AbemaTIMES

 過去最大規模の核実験が秒読みとされる北朝鮮。軍事挑発を続ける金正恩氏は、米中首脳会談直前の5日にも弾道ミサイルを発射した。北朝鮮の労働新聞は5日、「我々はアメリカを一瞬で粉砕できる核兵器と威力ある運搬手段を持っている。アメリカ本土までも攻撃圏に入れており、常に発射待機状態にある」と書いた。

 ティラーソン国務長官は「『中国が協力できないなら、アメリカが単独行動を計画する用意がある』とトランプ大統領は述べた」と発言、安倍総理は5日、「安全保障上、重大な挑発行為であり、今後さらなる挑発行為の可能性も十分に考えられる」と発言。自民党は3月30日、敵基地攻撃能力も含む、ミサイル防衛の強化を提言。

 菅官房長官は6日、「政府としては(提言を)しっかり受け止めて、今後弾道ミサイルの対処能力の総合的な向上のために種々の検討を行っていきたい」と発言した。

 一方、トランプ政権の高官たちは、危機感をあらわにしている。フィナンシャル・タイムズは3日、「トランプ政権第1期の終わりまでに北朝鮮の核・ミサイルがアメリカに命中する可能性が実際にある」というマクファーランド大統領副補佐官(国家安全保障担当)の発言を伝えている。

 アメリカ戦略軍のハイテン司令官は4日、「すでに北朝鮮は大陸間弾道ミサイルを発射する能力を持っている。問題はいつ核兵器が作られるかだ。将来的に唯一有効な対処法が軍事力だ」と発言した。

 そして、米中首脳会談の最中、トランプ大統領はシリアに対して軍事攻撃を行った。そこには一体どのようなメッセージが込められているのだろうか。

 両首脳の夕食会でトランプ大統領はシリアへの攻撃を習主席に耳打ちしたという。アメリカ海軍が巡航ミサイル「トマホーク」を59発発射。標的はシリア西部にあるアサド政権の空軍基地だ。アメリカ政府は4日にシリアで行われた化学兵器を使った空爆を「アサド政権によるものでサリンが使われた」と断定。トランプ大統領は「何の罪もない子どもたち、何の罪もない赤ちゃんが強力な化学兵器で殺された。越えてはならない一線以上の多くの線を超えた」と述べた。

 化学兵器や安保理決議無視、越えてはならない一線というキーワードは北朝鮮を彷彿とさせる。ある外務省幹部は「今回の攻撃は北朝鮮に対し、非常に大きなインパクトがあった。抑止力が明確に示されたと評価する」と語った。有言実行の“リアルトランプ砲”。レッドラインを超えると巡航ミサイルによる先制攻撃も辞さずという本気度を見せて北朝鮮を牽制。さらに中国は圧力をどう受け取るのか。

 拓殖大学大学院特任教授の武貞秀士氏は「相当準備して、緻密な計画のもとにやった。満を持しての59発。中東戦争の時にだいたい800発くらいの巡航ミサイルを撃ったと言われている。わずかな時間で59発。集中的に撃った」とコメント。

 武貞氏はさらに「(アメリカは)非常にしたかかに策略を練った。中国との会談の時に、攻撃しますよと耳打ちした。中国はメンツを失ってしまう。それをあえてやるというのは中国に対する警告、『やる時にはやりますよ』ということを示す意図があった。我々の常識からすると、会談が終わってからにしようと思う。しかし会談中にやるというのは、ロシアを含めた、中国、北朝鮮といった国々に対するPR効果を計算したタイミング」と解説した。

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最終更新:4/9(日) 15:09
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