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能美に初の法律事務所 金沢の中川さん、「地域に根ざした弁護士に」

4/9(日) 2:13配信

北國新聞社

 金沢市の弁護士中川浩輝さん(32)は今月、これまで弁護士が常駐していなかった能美市に法律事務所を開設した。「弁護士に頼りたくても身近にいないため、困っている人がいるのではないか」と一念発起し、金沢の法律事務所を辞めて独立した。開設から数日で住民から依頼が舞い込んでおり、中川さんは「地域に根ざして粉骨砕身する」と意気込んでいる。

 能美市寺井町に開設した事務所は、地域に貢献したいという思いから「能美法律事務所」と名付けた。地元住民から「頼りになる場所ができた」と歓迎され、開設早々から金銭トラブルなどの相談が寄せられている。

 加賀市出身の中川さんは、いじめられた経験がある小学生の頃、テレビ番組で見た「弱者を助ける弁護士」に憧れを抱いた。小松高時代には親族が金銭トラブルに巻き込まれ、弁護士が解決に導いてくれた姿が印象に残り、弁護士を志した。中央大法学部、中央大法科大学院を経て、2012年に司法試験を突破し、金沢の法律事務所で約3年間勤務した。

 独立を考えた中川さんは、地域に密着して活動する弁護士を目指すため、出身地の加賀市に近く、法律事務所がない能美市に拠点を構えることにした。今後、8月に第一子の出産を控える妻とともに、住まいも金沢から能美に移す。中川さんは「依頼して良かった、安心したと思われる弁護士を目指したい」と決意を示した。

 金沢弁護士会によると、石川県内で法律事務所がないのは珠洲、羽咋、白山、能登、中能登、志賀、宝達志水、内灘、川北の3市6町となっている。橋本明夫会長は「弁護士に相談しやすい環境整備に向け、空白地区での法律事務所開設を歓迎したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/9(日) 2:13
北國新聞社