ここから本文です

「同じ価格帯のシャンプーを5つ買ってみよう」杉村太蔵さん流 銘柄の選び方

4/10(月) 11:10配信

ZUU online

東京証券取引所「株主優待フェア2017」(3月5日~3月24日、土日祝日休業)訪問リポート第2弾です。

第1弾では「優待おじさん」こと元将棋棋士の桐谷広人さんのトークをお届けしました。2人目の特別講演は、元衆議院議員で証券会社勤務の経験もある、タレントの杉村太蔵さんです。

最年少の衆議院議員になったのは記憶にも新しく、現在テレビなどでも大活躍中ですが、実は、ご自身では「投資家・杉村太蔵」に非常に自信を持っているとか。

今回は杉村流「投資で成功するための秘訣」をお話しいただきました。

※記事の情報は全て2017年3月5日時点のものです

■投資と投機の違い

「まず、『投資』と『投機』は決定的に違います。 投機とは、機会の『機』と書くことからもわかるように、タイミングだけを図って投資をすることです。ただお金儲けをしたいという人のことを投機家と言います。 一方、投資の基本的な原点は『企業に成長してもらいたい』という気持ち、これは、企業の応援団になるという感覚です」(以下、かっこ内は全て杉村さん談)

杉村さんはこの感覚を重要視していると言い、「皆さんにも、ぜひ『投資家』になってもらいたい」と語ります。

■個人投資家にあって機関投資家にないものとは

「株式市場はとてつもなく平等な世界です。投資1日目の超ビギナーから熟練のプロまで、同じ土俵に立って投資を行います。

本業で投資を行っている企業やそこに勤めている人のことを機関投資家と言いますが、機関投資家にあって個人投資家にないもの、それは『情報』です。これはどう頑張ってもかなうものではありません。

逆に、個人投資家にあって機関投資家にないものは、『時間』です。機関投資家は短期で結果を出さなければなりませんが、時間のある個人投資家は、『待つ』ということができます」

さらに、杉村さんは、その「時間」を味方につけた、中長期での投資をおすすめしている、とのことです。

■投資で成功するに必要な3つのもの

「投資で成功するのに必要なものはたった3つ。それは、『愛』と『勇気』と『若干の知識』です」

さて、この3つの要素をどう生かしていくのか? 実例を踏まえて解説していただきます。

■株式投資で1000万円マイナスに…「愛」をもって「時間」をかけた結果

「以前ある企業に投資をしていた時、一時マイナス1000万円にまでなった経験があります。しかし、その会社を信じて待ち続けた結果、マイナス1000万が、マイナス800万円、マイナス500万円、そして夢の2桁(笑)マイナス80万円にまで来ましたよ!

そしてですね、一時マイナス1000万円までになった株が、なんと、悲願のプラスになったんです!!!!!!」

これは、さすがです。まさに「愛」をもって、長期間待ち続けた結果ですね。

ちなみに、プラス5万円になった時にどうしても我慢できずに売却!そうしたら、なんと翌日ストップ高となり、株価はどんどん値上がりしたそうです……。

「こういう時に、『くそ~なんだよ~!』と根に持つのか、『でも、マイナス1000万円からプラスになったんだから御の字』と前向きに捉えるのか。確実に後者の方が長く投資の世界にいることができるでしょう。

なぜかわからないけれど、投資の世界は『買うと下がる、売ると上がる』(会場爆笑)。投資とはそういうものだと理解することが重要です。

そして、株を買う前には、人に言われたことを鵜呑みにせず、自分が納得するまでよく調べることが大切です。結局投資は自己責任、ということを忘れてはいけません」

■杉村流 銘柄の選び方

杉村さんが投資を行う際の銘柄の選び方のコツを教えてくれました。そこには、大きく分けて3つの特徴があります。

1. 10年後も使われている商品を予測する

「まずは、10年後まだ使われている商品は何か、想像してみてください。FAXやデジタルカメラなど、10年後も残っているかわからないものってありますよね。逆に、日用品など絶対に必要だと思われるものもあります。そこで一つの投資判断ができます。

投資する商品を思い浮かべたら、どうやって企業を選ぶか、です。例えばシャンプーだったら、同じ容量、同じ価格帯の5社のシャンプーを実際に買って使用してみます。

使ってみると、好きな香りだったり、良い注ぎ心地のものなど、5社中1社はお気に入りのものが見つかるはずです。それが見つかったら、その会社ってどういうところだろう?と調べていくのです」

2. 投資家に必要なのは想像力

「商品を中心に考えるだけでなく、世の中全体がこの先どうなるかを想像する、ということも重要です。例えば『高齢化』。高齢化になった時にどうなるか?ということを考えてみてください。

そして必要になるであろう商品があったら、また実際に買ってみたり、調べていくことです。

きっとこの商品ならもっとより良い世の中になる、と思えるものに投資する、そういった『愛』と、『若干の知識』が必要なのです」

3. 工夫して自分なりのリサーチをする

「特に食品などに関しては、『新発売』の商品のテレビCMに注目してみてください。

新発売の商品は社運がかかっていることが多いので、そのCMで大ヒットを見極められるかどうかというのが重要です。ちなみに、女性の方がそういった見極めは得意だと思います」

例えばお菓子の場合、見極めのポイントは「味」ではないと杉村さんは言います。

「お菓子の場合、10代、20代、30代、40代、50代と各世代の女性2名ずつ、合計10人に実際食べてもらいます。そして、そのお菓子の値段を予想してもらいます。この時に予想価格が実際の販売価格を上回ればヒットの可能性が高まるんじゃないかということです。

このように、自分で考え、自分なりにリサーチをしてみることが、投資の楽しいところでもあり、非常に重要なことでもあります」

■勇気をもって投資に挑むことが重要

3つの判断基準を話した後、杉村さんは「勇気」についてこのように語りました。

「最終的に、投資家は『勇気』があるかどうかにかかっている、と言えます。

投資家の原点はその企業を応援すること、その企業のことを知ることです。 もちろん、過度な勇気はリスクになります。しかし、難しい経済や金融についていつまでも勉強して、結局何もしないというのは本末転倒です。

『愛』『勇気』『若干の知識』をしっかり持つ。このことを忘れずに投資に挑みましょう」

■イチから独学でやる必要はない。証券会社を上手に使おう。

これなら、株が分からない自分にも挑戦できそう!と思いましたが、杉村さんは勉強も大切、と語ります。

「企業を調べる時に、何を売っているか、ということはもちろんのこと、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書と言われる、基本的な財務諸表だけは読めるようにしておくことは最低限必要です」

そんなあ……。と思ったあなた、大丈夫です。見るポイントさえ決めてしまえば、難しいことはありません。

例えば、杉村さんの場合、よく見るのは、気になる企業の過去5年の経常利益だそうです。その際、損益計算書の基本的な見方が必要になります。

「また、独学でやる必要はなく、証券会社をうまく使って効率よく勉強することができます。証券会社の口座を開くと、無料で、自分がわからないことをなんでも教えてもらえます。

証券会社の担当者はとことん使うべきです。一番良くないのは、わかったふりをすること。わかるまでとことんきくことが重要です。また同時に、わからないことを自覚するのは投資家にとって非常に大切なことです。

ちなみに、担当者にも相性があるので、自分に合わないと思ったら、すぐに変えてもらうようにしましょう」

■投資にはリスクがあるが、何もしないリスクも必ずある

杉村さんは、これから投資を始めようと考える人向けのメッセージとして、投資のリスクについてもお話していました。

「自分自身にとって、老後の資産形成を考えるということはとても重要です。

今の日本の年金制度は平均寿命65歳の時代に作られたものです。でも、100年時代とも言われる現代。高確率で、働けなくなってからもしばらく生きなければならないのです。

そして、私たちは、その時のことをしっかりと考えているでしょうか?その時に、今の年金制度は自分を守ってくれるのでしょうか。

投資にはリスクはつきものですが、何もしないリスクも必ずある、ということも考えてみてください」

■投資の最大の魅力

杉村さんのお話を聞いていると、株式投資に対する愛情がとてもあるのだなぁ、と感じます。杉村さんにとって、投資の最大の魅力とは一体何なのでしょうか?

「投資において最大のリターンとは、『いくら儲かったか』ではありません。 株を買うと、様々な事柄に対して勉強するようになります。そして、そこで得た金融や経済の知識は、必ず自分の人生を豊かにします」

なるほど。多くを勉強することにより、広い視野と深い考察力が得られ、人間としての成長につながる。まさに、投資の経験が自分の血となり肉となる、ということですね。

■最終回は杉村さんと、きんゆう女子。、桐谷さんのパネルディスカッション

さて、杉村流の投資成功術、いかがでしたでしょうか。あなたも、『愛』と『勇気』と『若干の知識』を持って、投資の世界へ飛び出してみては?

次回は株主優待フェア2017のイベントリポートの最終回。杉村さんと、桐谷広人さん、女性が金融を学ぶコミュニティ「きんゆう女子。」のトークセッションです。(きんゆう女子。×桐谷広人さん×杉村太蔵さんのパネルディスカッションに続く)

Talei
新卒でワインの輸入専門商社へ入社、1年間の海外留学を経て現在はメディア事業と起業支援を行う会社でマーケティングを担当。個人的にWebメディア運営、イベント企画・運営を実施、ワインスクール講師も務める。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:4/10(月) 11:10
ZUU online