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海外ホット市況、5カ月ぶり500ドル割れ。原料炭高騰で先行き反発か

4/10(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 熱延コイルの海外市況がスポット市場で一段安となっている。中国やインド勢による値下げの動きが広がり、直近の価格はトン当たりでCIF480ドル程度と、5カ月ぶりに500ドルを割った。一方、豪州で発生したサイクロンで原料炭のスポット価格が大きく上昇。今週以降はこの影響を加味した商談が出てきそうで、ホット市況も現状が底値となる可能性がある。

 海外ホット市況は、日本や韓国など東アジアの高炉大手が主導する商談では500ドル台半ばから後半の値を保っているが、スポット市場では値下がりが鮮明になっている。高額紙幣による混乱で決済が滞り、内需が落ち込んだインドミルが輸出で攻勢をかけ、これに中国・華北系のミルやトレーダーもつられて値を下げてきた。
 中国市場は仮需の反動もあって在庫調整に入っており、自動車向けで使われる冷延鋼板は特に過剰感が強い。このため中国勢の冷延の輸出オファー価格は500ドル台半ばにまで下落。これに連動する形でホット輸出の値も400ドル台後半へと下げた。今週にも宝山鋼鉄など中国ミルは5月の国内販価を打ち出すが、一定の値下げが濃厚と見られている。
 ただ原料炭のスポット市況が急反発したことで、今後は鋼材市況の下落基調にも変化が生じそう。すでにホットの輸出市場では値上げへ転じたオファーも出てきている。中国市場の需要自体は建材など堅調で、自動車向けも下期にかけて需要期に入るため「在庫調整は長引かない」(商社幹部)と見られている。

最終更新:4/10(月) 6:01
鉄鋼新聞