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共英製鋼の17年ベトナム鋼材生産、1割増の108万トン超へ

4/10(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 【ホーチミン・ハノイ=宇尾野宏之】共英製鋼(社長・森光廣氏)のベトナムにおける2016年12月期の鉄筋など鋼材生産量が約100万トンに到達した。ベトナムの16年条鋼需要は約1050万トン(速報値)で、前年比16%増。今年もこうした需要増が続く見通しで、共英製鋼は旺盛なベトナム鉄筋需要を背景に、17年12月期は2工場で最高の年産108万トン超を目指す。

 共英製鋼は生産拠点として南部・ホーチミン近郊にビナ・キョウエイ・スチール(VKS、社長・岩佐博之氏)、北部・ハノイ近郊にキョウエイ・スチール・ベトナム(KSVC、社長・星野洋一氏)を有しており、16年は両工場合計で鋼材生産量が約100万トンに上った。
 製鋼・圧延一貫のVKSおよび圧延のみのKSVCともにフル生産体制で操業しており、同国内で増加する鉄筋需要をどう捕捉するかが課題。すでにVKSは製鋼・圧延一貫体制を整え、今期は最大能力まで生産量を増やす。KSVCは既存設備の生産効率向上を図りながら、需要増への対応策を検討している。
 VKSの16年12月期生産量は約72万トン。15年の55万2千トンに対して約3割増加した。今期はフル生産の80万トンを目指す。
 16年のビレット(製鋼)生産量は約23万トンで、今期は今年2月の製鋼トラブルも勘案し42万トンを見込む。製鋼の最大能力は年産50万トンで、岩佐社長は「製鋼の安定稼働は最も重要な課題の一つ。これを達成し、最大能力以上にまで増やしたい」と話す。また、「線材の生産はほぼ能力いっぱいであり、客先からの供給要請に応え切れないため、OEM生産先を模索・検討している」とし、急増する鋼材需要への対応策を検討していく。
 KSVCの16年12月期実績は約27万トン。前年比18%増で、今年はほぼフル生産となる28万5千トンを目指す。同社は13年に鋼材生産量19万4千トンを記録して以降、右肩上がりに生産量を増やし、旺盛な需要を捕捉するため既存設備の生産性向上に取り組んでいる。
 北部は鉄筋メーカーが10社以上ひしめく地域だが、大手メーカーはシェア拡大を目指してさらに生産能力増強を進めている。同社も新製鋼・圧延工場の建設を計画しているが、14年8月に鉄鋼市況の悪化などを理由に一時中断。地盤改良工事はすでに完了しているが、現在はこの投資の可否を検討している段階にある。

最終更新:4/10(月) 6:01
鉄鋼新聞