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就活生にはつらすぎる!? お仕事シリーズ最新作『サクラクエスト』放送開始

4/10(月) 15:42配信

トレンドニュース(GYAO)

田舎の観光協会で働く女の子の奮闘を描いた新アニメ『サクラクエスト』が4月より放送スタートした。同アニメは、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続く、アニメ制作会社・P.A.WORKSが送る“お仕事シリーズ“第3弾作品。

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■就活生にはつらすぎる!? ヒロインの全滅ぶり

短大卒業を間近に控えた主人公・木春由乃は、就職活動に苦戦する中、一度だけ働いたことのある派遣事務所から「地域の町おこしの一環で国王役を引き受けてほしい」という依頼を受ける。単発バイトのつもりだったが、さまざまな行き違いがあり、廃れた観光地・間野山市で1年間町おこしに携わることに――!?

冒頭から世知辛い。木春は就職試験に30社以上落ちており、崖っぷちというより、すでに崖から半分落ちているような状況。東京暮らしを続けたいが、田舎の母親は地元に帰れとうるさく、預金残高980円の状態で仕送りも打ち切られてしまう。もし就活生が『サクラクエスト』を見る場合は、余計なダメージを受けないために、なるべく心が元気なタイミングで視聴してほしい......。

また、由乃は“普通“というコンプレックスを抱えてもいる。普通の田舎のおばさんになりたくない、しかし、自分が何をしたいのかわからない。これもまた多くの就活生が持つ悩みではないだろうか。自分に国王役のオファーが来たのは単なる手違いだったと知って、由乃は「ここでも私、必要とされていない」と顔をくもらせるのだった。

■お仕事シリーズは“自分探し“の物語

本作は、P.A.WORKSによる“お仕事シリーズ“の第3弾作品。第1弾『花咲くいろは』は、16歳の松前緒花がひょんなことから祖母がおかみをしている温泉旅館で働くことになる物語で、NHK連続テレビ小説のような爽やかな世界観が話題を呼んだ。また、第2弾『SHIROBAKO』は、アニメ業界を舞台とした群像劇。トラブルも含めた業界の有り様が赤裸々に描かれた。

『花咲くいろは』も『SHIROBAKO』も、自分探しの物語だったと言えよう。どちらの作品でも、登場人物たちが仕事の中で“自分“というものの輪郭をつかむ瞬間が丹念に描かれていた。『サクラクエスト』の由乃が抱える「自分は“普通“だ」という悩みに対して、“自分“という存在と向き合ってきたお仕事シリーズは、一体どのような答えを出すのだろう?

また、居場所というのも『サクラクエスト』の大きなテーマとなるのではないかと期待している。由乃が田舎を毛嫌いする一方、観光協会職員のしおりは、地元に愛着を持っている。また、真希は、女優の夢破れて東京を去り、間野山に帰ってきた。凛々子(りりこ)は、田舎の間野山を嫌っているものの、出て行く勇気もない。キャラクターたちは、“田舎“や“地元“に対してそれぞれ異なる感情を抱いており、それが今後ドラマを生んでいきそうだ。

「自分とは何か?」という普遍的な問いを投げかけてきた、お仕事シリーズ。『サクラクエスト』に登場する悩める女子たちは、どこに居場所を見つけ、そして、どんな“自分“を知るのか。物語は始まったばかりだ。

(文/原田美紗@HEW)