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今季のパ・リーグは新人が熱い? 米国では長いルーキーまでの道のり

4/10(月) 13:26配信

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高梨&佐々木が同日に初勝利、今季もルーキーが盛り上げる?

 4月6日、楽天の高梨雄平投手、そして千葉ロッテの佐々木千隼投手の両ルーキーが同日に勝利投手となった。

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 例年、プロ野球では“即戦力”ルーキーがシーズンの戦いを大きく左右する。今シーズン、パ・リーグだけでも開幕1軍を勝ち取った選手は合計8人いる。そのうち投手が6人で、オリックスの黒木優太投手、沢田圭佑投手、楽天の森原康平投手、菅原秀投手、高梨雄平投手、千葉ロッテの有吉優樹投手。野手では埼玉西武の源田壮亮選手、そして北海道日本ハムの石井一成選手の2人だ。

 先発投手はローテーションの順番によっては、初日からの登録が必要ないため佐々木千隼投手のように開幕1軍から漏れている選手もいるが、ルーキーたちの顔ぶれも高卒、大卒、社会人とさまざまである。どちらにせよルーキーたちが今シーズンもプロ野球を大いに盛り上げることに変わりはなさそうだ。

 一方、メジャーリーグでは開幕から25人枠に入っているルーキーたちの背景は、プロ暦や年齢など日本同様にさまざまだ。ボストン・レッドソックスのアンドリュー・ベニンテンディは2017年トッププロスペクトと評価されて、開幕メジャーを勝ち取った。昨シーズンもすでに34試合に出場し、打率.295、2本塁打、14打点をマークした。

 ワールドシリーズにすでに出場経験があるのに、まだメジャー開幕戦を経験していない選手もいる。シカゴ・カブスのアルバート・アルモーラJr.は昨年47試合に出場し、打率.277、3本塁打、14打点を記録。ワールドシリーズでも3試合に出場し、1打席に立っている。規定により、アルモーラはすでに新人王資格はないが、開幕戦の雰囲気を味わうのは今年が初となった。

3Aからメジャーまでは近いようで遠い?

 彼らのように期待通りに開幕メジャーを勝ち取った者もいれば、“伏兵”のベテランもいる。すでにマイナーリーグでは579試合に出場している27歳のブロック・スタッシはキャリア初のメジャーを開幕から勝ち取った。2011年ドラフト33巡目指名を受けて、フィラデルフィア・フィリーズのマイナー組織でプレーを続けてきた。千葉ロッテの有吉投手も九州三菱自動車に4年間在籍し、26歳のルーキーではあるが、れっきとしたプロ1年目だ。

 米国では“プロ入り”したときからプロスペクト(有望株)として各メディアでランキング付けされ、マイナーで結果を残していけば自然とメジャー昇格が騒がれ始める。だが、プロスペクトとして分類されない者たちにとっては、長く険しい道のりだ。結果を残しても、近いようで遠い世界となってくる。特に3Aの現場にいると、その距離の違いを感じてしまう。日米で同じルーキーという呼び名であっても、その競争力の違いもあり、米国ではルーキーとして呼ばれるまでの道のりが本当に長い。

 メジャーリーグでは前年25人枠在籍期間が45日以内、もしくは打者なら130打数以内、投手なら投球回50イニング以内の選手にルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人選手賞)の受賞資格が与えられる。一方、プロ野球では、支配下選手に初めて登録されてから5年以内で、前年までの出場が投手では30イニング以内、野手は60打席以内であれば新人賞受賞の資格が与えられる。

 多くの人々が学校や職場でルーキーとしての日々を送っているこの季節。グラウンド上でも、様々な背景でその場にたどり着いたルーキーたちが、キャリアで一度しか獲得することのない新人王受賞を目指して、今年も球界を盛り上げる。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」新川諒●文

最終更新:4/10(月) 13:29
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