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ヤクルト入りのライバルとの再戦胸に プロ志望の左腕が大学で大きな一歩

4/10(月) 17:33配信

Full-Count

リーグ戦デビューで輝いた東北福祉大の1年生バッテリー

 仙台六大学野球春季リーグ戦第1節2日目。東北福祉大は東北大を10-0の6回コールドで下した。1年生の左腕・山野太一投手(高川学園)が5回を1安打9奪三振と好投。バッテリーを組んだ同じく1年生の小林亮太捕手(倉敷商)は3打数3安打3打点でリーグ戦デビューを果たした。

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 前日は4年生が活躍を見せた東北福祉大。この日は1年生バッテリーが輝いた。まずは山野。5回を投げ、許した安打はサード内野安打1本のみ。毎回の9三振を奪った。

 まだ着慣れないユニホームでマウンドに立ち、緊張感のある中、先発デビューした山野は「不安もあったけど、終わって、ホッとしています」と安堵した。しかし「カウントを取るスライダーが入らず、3回は荒れたので課題が残りました」と、3回に出した2つの四球には反省。大塚光二監督も「四球を出すタイプのピッチャーじゃないので。もっとできる」と話し、次戦以降への期待を膨らませた。

 昨夏、高川学園(山口)を初の甲子園出場に導き、履正社(大阪)と対戦。ヤクルト入りした寺島成輝投手と投げ合った。2回に4点を失い、1-5で敗戦。「悔しかった。(寺島と)もう1回、対戦するまでに強くなろうと思いました。プロを目標に福祉大に入りました」。山口を離れ、高川学園・藤村竜二監督(昨夏限りで退任)の母校である東北の名門へ。高校では145キロが最速だったが、この春のオープン戦では149キロをマーク。制球力のある投球で早々にチャンスをつかんだ。

 この日は直球とスライダーのみで東北大打線を抑えた。スライダーに負けず劣らずのカーブもあるが、「(他校が)データを取っていたので見せないようにしようと思いました」と、まだ数種類ある変化球は封印した。

好投の裏に女房役の存在、小林は同学年投手の投球に衝撃「ビックリした」

 直球とスライダーだけでも内野の頭を越されなかったのは「キャッチャーのリードが良かったので」と山野。称えられた同じ1年生捕手の小林は、初回の先頭打者に2ボール続き、「まっすぐで押せればと思いましたが、立ち上がりが悪かったので(山野が)自信のあるスライダーをうまく交ぜようと思いました。それでバッターを打ち取れたと思います」と話した。

 2月に入寮し、初めて山野のボールを受けた時は衝撃的だったという。「速すぎて、ミットがボールを弾きました。ストレートは伸びていて、スライダーもすごい。ビックリしました」と小林。オープン戦を通し、試合経験も積み、“バッテリー”になっていった。

 打っては、3打数3安打3打点とバットでも貢献。タイミングを取る時に足を上げず、テイクバックも小さくした大学野球仕様の打法がハマり、「自分はバッティングよりも守備側の人間。バッティングは打てたらいいなくらいです。今日は(投打に)完璧すぎるくらいでした」と自分でも目を丸くした。

 大学4年間の第一歩を順調に踏み出した2人。山野が「スタートは良かったと思います。これから試合が続くので、目の前の試合をしっかりと戦っていきたいです」と言えば、「経験が勝負になると思います。リーグ戦は続くので、経験値を高めていきたいです」と小林。桜の開花宣言が出されたばかりの仙台で、大学野球の桜を咲かせ始めた。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

最終更新:4/10(月) 17:45
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