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パックご飯のために40万円投資する?きんゆう女子。×桐谷さん×杉村さん優待トーク

4/11(火) 11:10配信

ZUU online

東京証券取引所で開かれた「株主優待フェア2017」(3月5日~3月24日、土日祝日休業)の訪問リポート第3弾は、女性のための金融コミュニティ「きんゆう女子。」と、桐谷広人さん、杉村太蔵さんのパネルディスカッションです。(参考:第1弾( https://daily-ands.jp/posts/58c7a04773f3216b4d9aa454 )、第2弾( https://daily-ands.jp/posts/58c7a97073f3216b4dc0d35e ))

株主優待投資家の第一人者であり、日テレ系『月曜から夜ふかし』にも出演する桐谷さんが、この日も全身優待コーデで登場すると、杉村さんがすかさず「それって本当にオトクなの?」と突っ込み、トークは大盛り上がり。

株式投資を始めるときに必要な情報収集の仕方など、様々な話題が飛び交い、楽しく優待の知識を深めることができました!

※記事の情報は全て2017年3月5日時点のものです

■「きんゆう女子。」って何?

きんゆう女子。からは、代表の鈴木万梨子さんと、投資初心者の木之下ゆり子さん、不動産投資に興味アリという働く3児の母、山本由香さんが出席。

モデレーター:まずは、きんゆう女子。のコンセプトや活動内容について教えていただけますでしょうか。

鈴木: きんゆう女子。は、金融のことはわからないけれど、前向きにお金のこと、経済のことを勉強して、積極的に投資ができる女性になろうという目的で活動しているコミュニティです。20~30代中心の女性、約400名で活動しています。主にInstagramやFacebookなどのSNSを活用して集まってきていますね。毎週木曜の夜、ここ兜町で勉強会を開いていますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

モデレーター:情報の内容としては、特定の金融商品の紹介などがあるという形なのでしょうか?

鈴木:具体的な商品を紹介するというよりは、金融についてわからないという方に、経済の入門編としてまずは興味を持ってもらうために、様々な情報を提供しています。

「そもそも投資って私に必要?」
「投資をする前に何をしたら良い?」
「お得なことはある?」
「投資って楽しいの?」

といったような、親しみやすい話題を中心に勉強会を行っています。

杉村:きんゆう女子。の良いところは、変な勧誘がないところですね。20~30代の女性の中には、資産運用にはあるけど、いきなり証券会社の門を叩くわけにはいかない、と思っている方は多いと思うんですよ。そこで、きんゆう女子。に参加して、まずは投資に対するハードルを下げると。そういったところに期待していますね。

■パックご飯のために40万円投資するのはオトクなの?

モデレーター:それでは、株主優待のことについてお伺いしたいのですが、まず、桐谷さんはどういった情報を元に投資をされているのでしょうか?

桐谷:私はインターネットの「東証適時開示情報」を毎日夕方にチェックしています。良い優待があればすぐに買いますね。また、自分はブログはやりませんが、優待投資家のブログを見るのを楽しみにしています。

杉村:実は僕はあまり優待に興味はないので、今日桐谷さんと登壇させていただくことを楽しみにしてきたんですよ。ちなみに、桐谷さん、今日のお召し物も……?

桐谷:もちろん全部優待ですよ。セーターはベルーナというところの優待です。1000株持っていると5000円相当の品物がもらえるんですね。1株600円ぐらいなので、60万ほどの投資ですね。

杉村:60万円の投資ですか!?私から考えると、このセーター買ったらいくらですか、という感じですよ!

桐谷:これは(優待をもらうのに必要な最低の株数が)1000株だから利回りは低いんですが、100株だと利回り4%以上ありますよ。私は配当と優待合わせて4%以上の株を買うようにしているんですね。

例えばJTの場合は、37万円ぐらいの投資で、利回り4%以上になるので、「買い」だと思います。

杉村:JTの優待は何がもらえるんですか?

桐谷:JTはチンするパックご飯のセットかお水ですね。

杉村:確かに、お米が欲しい気持ちもわかるんですけど、優待で、37万円も投資して欲しいか?っていう……。

桐谷:なので、「配当金」(☆)と「優待」合わせて4%以上かどうかというところを見ているんですよ。

☆配当金とは?
企業が行う事業活動から出た利益の一部を、株主に分配すること。配当金は1株あたりで定められていることがほとんどで、例えば、1株あたりの配当金が8円の株を100株保有している場合、もらえる配当金の額は800円となります。(参考:株式投資でよく聞く「高配当」「配当利回り」。でも、配当って一体何? https://daily-ands.jp/posts/583c255373f3212f254f50f2/ )

杉村:あくまでも配当も気にされている?

桐谷:もちろんです。

杉村:だったら「優待配当投資家」にしてくださいよ(笑)。普通に聞くと、優待が目的で株を買うということは、40万円も株を買ってチンするご飯がもらえるって……割りに合わないんじゃないかと思って。でも、トータルして考えているんですね。

桐谷:あとはね、私は、バブルの頃から野村證券(野村ホールディングス)とか大和証券(大和証券グループ本社)とかの株を買っているんですけどね、今、バブルの頃に比べて株価は下がっちゃいましたけど、我慢して持っています。そうすると、優待品が来るとホッとするんですよね。だから私は優待銘柄に投資しているんです。

モデレーター:ふるさと納税なんかも人気ですし、日本人はおまけが好きなのかもしれないですね。桐谷さんは、頭の上から足の先まで優待品と聞きましたが……。

桐谷:そうですね。ヘアトニックから、メガネ、携帯電話や靴もそうですね。先日は優待をもらいに河口湖まで自転車で行きましたよ。

鈴木:桐谷さん、ちなみに自転車も優待なんですか?

桐谷:もちろん優待です。(会場爆笑)

■桐谷さんの「がっかり優待」って?

杉村:桐谷さんが今までで一番がっかりした優待はなんですか?

桐谷:熱帯魚の水槽が来たことですかね。私は熱帯魚飼ってないので、いまだに荷物になっちゃってますね。(笑)しかも、その会社は熱帯魚の水槽を残して潰れちゃいました。

木之下:私は実際に毎日化粧品を使っているので、ポーラ・オルビスホールディングスの優待が気になっているのですが、例えば投資家の立場から、企業側に「こういう商品の優待が欲しい」と言ったリクエストはできるのでしょうか?

桐谷:株主になるとアンケートはがきが来るので、まだ優待やっていないところには優待やって欲しいと書いて返したり、株主総会で意見することもできますよ。

化粧品は高いから現金で買うと大変なので、良い化粧品会社の良い利回りのある優待をいただくと良いですね。

■どうやって株の情報を得たらいい?

鈴木:これから株の投資もやりたいなと思っているのですが、ここを見ておけば良い、というようなものや、情報の取り方などを教えていただきたいです。

杉村:情報というのは無限で、さらに言うと、正確な情報というのは不可能です。試験を受ける感覚で勉強していてはいけません。大事なことは、我々は投資家ということ。自分自身が満足できるかどうかの基準で考えることが大切です。あまり細かく細かく調べすぎるというのは投資家に向いてないかもしれないですね。

桐谷:私は、雑誌を見るのが良いと思いますよ。(と言って、桐谷さんが表紙を飾っている『ダイヤモンドZAi3月号』を取り出し、会場爆笑)こういう本を買って読めば優待のことがいっぱい載っているので、その中から気に入った優待を買うといいと思います。株を買うときは、ネット証券会社のNISA口座(☆)を使うと、手数料無料というところも多いので、NISAで買うのが一番安いと思います。

☆NISA(ニーサ)とは?
金融商品を売買する口座の一種。通常、株取引などで出た利益には20.315%の税金がかかるが、NISA口座であれば利益に税金がかからない。世の中のたくさんの人に投資を始めてもらいたい、という趣旨で設けられた制度。(参考:税金ナシ!NISA活用法と、お金のプロがコッソリ教える「お得」情報 https://daily-ands.jp/posts/5864cee773f32123b7c633ed/ )

杉村:株主優待は余程のことがない限りくるので、そう言った雑誌なんかは効果的ですね。

桐谷:あとは、株主優待やっている企業は個人投資家を大切にしているので、優待やっているかどうかというのも(投資先を選ぶ)一つの目安になりますね。

■「優待に興味がない」杉村さんは狩猟型

鈴木:太蔵さんは株主優待に興味ないとおっしゃっていますが、優待品はもらったことないんですか?

杉村:来ますけどね。一度もくれと言ったことはないですね。(笑)

桐谷:杉村さんは「狩猟型」なんですよ。私は農業が好きですからね。たとえば、銀行だったら、優待やっている三菱UFJフィナンシャル・グループは、ピーターラビットのタオルがもらえますが、優待はなくても良いということであればみずほフィナンシャルグループは3.5%という比較的高い配当がもらえます。

100株持つなら優待がちょこちょこ来て楽しいですが、値上がりを狙うのであれば、狩猟型の株式投資をするのが良いかと。私も昔「猛獣狩り」をやっていて、過去に1億2億儲けたこともあったのですが、やりすぎて痛い目にあいましてね。もう動物を相手にしないで、農業をやっているんです。

杉村:言葉が深いですね。それを聞くと、僕も30年後は優待投資家になっているかもしれないと思えてきました。

桐谷:3000万円ぐらいを優待を行っている企業に分散投資すれば、家賃を考えなければ生活できるんですよ。3000万円投資すると利回り4%でだいたい120万円分ぐらいの配当と優待が来ますからね。

自分でも今、優待だけで5人ぐらい飯が食えるような状態なんですが、自分一人なので、賞味期限が切れちゃったりしますけどね。(笑)

モデレーター:それでは、最後にひとことお願いします。

鈴木:金融にわからないとか経済のことをどうやって勉強したら良いの?と思う方がいらっしゃったら「きんゆう女子会」に是非ご参加ください!

桐谷:経済の専門家がいろんなこと言うんですが、だいたい外れるんですよ。EU離脱とか、アメリカの大統領選でもそうでしたよね。そういう意味でも、優待投資は初心者の方におすすめですし、自分でもやっていますが、100株単位の優待株の分散投資が一番良いと考えています。是非皆さんもやってみてはいかがでしょう。

■種をまいて、実った果実を頂くのが「優待投資」

種をまいて、芽を育てて、実った果実を頂く。こんな投資の形があるというのも面白いですよね。企業との繋がりをより感じることのできる「株主優待」、私も始めてみたくなりました。興味がある人は、どんな優待があるか、チェックしてみてはいかがでしょうか。(株主優待フェア2017リポート、おわり)

Talei
新卒でワインの輸入専門商社へ入社、1年間の海外留学を経て現在はメディア事業と起業支援を行う会社でマーケティングを担当。個人的にWebメディア運営、イベント企画・運営を実施、ワインスクール講師も務める。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:4/11(火) 11:10
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