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【欧州CL】武田氏太鼓判!レスター岡崎が“堅守世界一”Aマドリードを崩す

4/11(火) 16:45配信

東スポWeb

 侍ストライカーが新たな歴史を刻む。欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦が11、12日(日本時間12、13日)に行われる。注目は何といっても日本代表FW岡崎慎司(30)擁するレスター(イングランド)とアトレチコ・マドリード(スペイン)の一戦。本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(49)は堅守を誇るAマドリードに対し、岡崎が攻略の糸口になると分析した。その根拠となる強豪独特の“落とし穴”とは――。

【武田修宏の直言!!】今季の欧州CLもいよいよ佳境に差しかかってきたね。ベスト8に残ったチームはどこも強豪。その中でレスターの存在は光っている。昨季のイングランド覇者としての責任は十分に果たしているし、決勝トーナメント(T)1回戦でセビリア(スペイン)を逆転で退けた実力は決してフロックではない。

 そんなチームの主力として岡崎が活躍しているのは日本人の誇りだね。相手のアトレチコは昨季決勝で同じスペインのレアル・マドリードにPK戦で敗れて準優勝のチーム。そのレアルは昨年のクラブW杯で優勝。アトレチコも世界王者と互角の実力、いや、ディエゴ・シメオネ監督(46)がつくり上げた守備だけを見れば世界一といっていい。強豪と真剣勝負できる岡崎をうらやましく思うよ。

 ただ、岡崎には「挑戦者」なんて考えはまったくないはず。全力で勝ちにいくだろうし、そのカギを握るのが自分だということも分かっている。私もそれには同感だ。

 アトレチコの守備は堅い。今季のCLホーム4試合で失点はわずか1点しかない。しかも第1戦はレスターにとって完全アウェー。崩すのは簡単ではないが、岡崎が前線でかき回すことができればアトレチコ守備陣の余裕を奪えると見ている。

 ただでさえ、アトレチコはレスターの絶対エースFWジェイミー・バーディー(30)を徹底的にマークしてくる。そうなれば岡崎のマークは緩むし、岡崎をつかまえにいけばバーディーの決定力が上がる。守備が堅いチームほど柔軟なマークをするものだが、柔軟さは「中途半端」と紙一重。欧州にはなかなかいないタイプの岡崎の献身的なプレーは、アトレチコの守備組織を混乱させることができる。

 岡崎のゴール前での泥くさい動きは相手DFにとって嫌なもの。わずかなスペースでも体を投げ出してゴールを狙えるのは、先日のロシアW杯アジア最終予選のタイ戦のヘディングシュートを見ても分かる通り。岡崎でもバーディーでもいいが、1点でもアウェーゴールを奪えればホームでの第2戦につながる。

 クレイグ・シェークスピア監督(53)が就任してからは昨季のような堅守速攻のスタイルに戻し、チームは息を吹き返した。その戦術は一発勝負のCL向きだろう。リーグ戦5連勝で降格の危機を逃れたことで、9日のエバートン戦は岡崎ら主力を温存。連勝こそ止まったが、準備は整った。岡崎を中心に、レスターが再び欧州を驚かせることを期待しているよ。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

最終更新:4/11(火) 16:45
東スポWeb