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“Windows 10 Creators Update プレスセミナー”が開催 ゲームモードやBeamなどゲーミングも強化

4/11(火) 21:07配信

ファミ通.com

文・取材:編集部 古屋陽一、取材・撮影:編集部 ブラボー!秋山

●今度のアップデートはクリエイティビティを刺激する 
 2017年4月11日、東京・秋葉原富士ソフト DMM.make AKIBAにて、日本マイクロソフトによる“Windows 10 Creators Update プレスセミナー”が行われた。

 時が過ぎるのは早いもので……2015年7月29日の発売からWindows 10も2年弱。その間2015年11月12日の“Windows 10 November Update”、2016年8月2日の“Windows 10 Anniversary Update”と、順次機能を拡充させてきたが、“Windows 10 Creators Update”は、Windows 10にとって3回目の大規模アップデートとなる。今回行われたセミナーは、北米時間4月11日より行われる“Windows 10 Creators Update”にあわせて、実装される内容を取材陣に対してプレゼンすることを目的に行われたものだ。ちなみに、今回のアップデートは“Creators Update”と銘打たれてはいるが、クリエイターを対象としたアップデートというわけではない。“すべてのユーザーに創造力の可能性を届ける”ことを趣旨としたアップデートだからこそ、“Creators Update”と名付けられたようだ。

 セミナーでは、まずは日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows & デバイス本部長 三上智子氏が登壇し、“Windows 10 Creators Update”の4つの機能強化ポイントとして、“基本機能の向上”、“3D”、“ゲーミング”、“Mixed Reality”を挙げた。そのなかで、三上氏が重点的に紹介したのが、“Mixed Reality(仮想現実)”だ。“Mixed Reality”というと、近年Microsoft HoloLensが注目を集めているが、マイクロソフトでは、Microsoft HoloLensで培った技術を公開。各メーカーに“Mixed Reality”のデバイスの開発を促すことで、「“Windows Mixed Reality”のプラットフォームを作っていきたい」(三上氏)という。事実、海外ではAcerやDell、HPなど多くのメーカーが“Mixed Reality”向けデバイスの開発を表明しており、順次専用端末が投入される予定だ。残念ながらそれらの端末の日本での発売は未定だが、今後“Mixed Reality”の流れが訪れることが予想される。

 続いては、日本マイクロソフト Windows プロダクトマネージャーの春日井良隆氏が登壇し、デモを交えながら“Windows 10 Creators Update”で追加された機能を紹介。基本機能の向上として、ブルーライトを抑える機能やEdgeがePubに対応し、タブの管理機能が強化されたことなどが披露された。ブルーライトに関しては、オンとオフの時間設定も可能で、たとえば夕方6時になったら設定して、朝9時に解除するといったこともできるというから、なんともきめ細かい!という感じ。Edgeに関しても、表示中のタブを保存して閉じることができるようになり、好みのタイミングで開くことができるというから、使い勝手のよさそうな印象だ。

 ペンデバイス機能も、Windows 10の一環しての強化ポイントになっているが、ここで登壇したのが、ピクシブ 代表取締役社長 伊藤浩樹氏。伊藤氏は、お絵かきコミュニケーションプラットフォーム“pixiv Sketch”のWindows ユニバーサルアプリ版を本日(4月11日)より提供開始することを発表。「より気軽にイラストを書けて、気軽に投稿できる」(伊藤氏)と、“pixiv Sketch”のコンセプトを説明した。“pixiv Sketch”は、筆圧感知など、繊細なタッチで絵が描けるようになっており、ペンデバイスを快適に楽しむにあたって、まさに最適のコンテンツと言える。伊藤氏によると、pixiv利用者の8割がWindowsユーザーで、「今後もWindows 10とは、積極的に連携していきたいです」(伊藤氏)とのことだ。

 さて、“Windows 10 Creators Update”の大きな注目ポイントとなるのが3D。「Windows 10で3Dとは?」と記者もいささか疑問だったのだが、今回のアップデートでは、ペイントの新しいバージョンとして、“ペイント3D”を搭載。3Dのオブジェクトを自由にペイントできるようになるという。デモを見ているだけでも楽しくなってしまいそうで、まさに“創造する楽しさ”といったところ。“ペイント3D”では、ステッカーを貼ったり、2Dの絵素材を切り抜いて、3Dのオブジェクトに貼ったりといったことも可能だ。さらには、できた3Dの作品はRemix 3D.comでシェアできるという。

 セミナーでは、DMMホールディングス 代表取締役 松栄立也氏が登壇。ここで、なぜ本セミナーがDMM.make AKIBAで行われたかが判明するわけだが、DMM.makeでは、“ペイント3D”の基本ファイルフォーマットである3mfファイルの直接入力に対応することが明らかに。これにより、“ペイント3D”で作ったオブジェクトは、DMM.makeを介して、3Dプリントが可能だというのだ。ひとつ100メガまでとなるが、オブジェクトはいくつでもアップロードできるとのことで、ひとつ2000円くらいで利用できるという。作った3Dオブジェクトが形になるなんて、楽しそうではありませんか!

 さて、“Windows 10 Creators Update”の4つの機能強化ポイントの、最後にピックアップされたのが、ファミ通.comの読者にもっともなじみ深い“ゲーミング”。セミナーでは日本マイクロソフト Xboxゲーミング戦略本部 プロダクトマネージャー 森洋孝氏が登壇し、アップデートの概要を紹介した。まずプレゼンされたのが“ゲームモード”。こちらは、オンとオフを切り換えることで、CPUやGPUのリソースをゲームのために優先的に割り振る機能で、オンにすることで、「ピーク時のパフォーマンスや平均的なフレームレートを上げる」という。

 もうひとつがストリーミングサービスBeamの搭載。いまやゲームコンテンツでも積極的に行われているストリーミング配信だが、Beam最大の特徴は、遅延1秒未満の高画質配信。この遅延のなさは、インタラクティブという見地から見ても極めて有効で、チャットなどでも即座に反映される。「通常だと10秒程度の遅延が見込まれますが、Beamのチャットシステムを使うと、打った瞬間に文字が出てきます。リアルタイムで参加しているかのような感覚になりますよ」(森氏)とのこと。

 インタラクティブということで言うと、Beamには“インタラクティブボタン”があり、配信を見ているユーザーが参加できるという。セミナーでは、『Forza Horizon 3』を使用してのデモが紹介されたが、クラクションを鳴らしたり、ラジオのチャンネルを変えたり、視点を変えたり……といった“インタラクティブボタン”の活用例が紹介された。“インタラクティブボタン”がどのような操作に対応するかは、おそらくはゲーム次第になるかとは思われるのだが、ストリーミング配信に関われるというのは、いろいろな遊びかたが広がりそうだ。Beamは、Xbox Oneにも搭載予定だ。最後に森氏は、「Project Scorpioも発売することによって、ゲームファンの皆さんにゲームを楽しむための、幅広い選択肢を広げていきたいです」とコメントした。

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・Xbox Live Creators ProgramやBeam、Xbox Game Passなど、今後のXbox OneとWindows 10 PCのアップデート内容をプレビュー【GDC 2017】

 “すべてのユーザーに創造力の可能性を届ける”ことを目的とした、今回の“Windows 10 Creators Update”は、プレゼンを聞く限りでは、まさにクリエイティビティを刺激する内容に。俄然アップデートして試してみたくなってしまいました。

最終更新:4/11(火) 21:07
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