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パナマ文書報道、国境越えた「協働」 担当記者の視点

朝日新聞デジタル 4/11(火) 16:11配信

 世界100余の報道機関が参加した「パナマ文書」報道は、ジャーナリズムの新しい形を示した先例として歴史に刻まれるだろう。

 租税回避地に関する1150万件もの膨大な電子ファイルは、英語や日本語など様々な言葉で書かれている。国境や組織の違いを越えた記者たちによる「協働」が、その読み解きに力を発揮した。

 「史上最大」と言って過言ではない調査報道を可能にしたのは、情報技術の進歩だ。文書は検索が可能なデータベースに加工され、外部から厳重に遮断された専用サイトで共有された。記者たちはそれぞれの国で活動しながら、今も日々、情報を交換している。

 社会にはびこる不正や不合理は経済のグローバル化とともに国の垣根を越えて広がっている。パナマ文書で照らし出された税逃れや資金洗浄などは、その典型だ。隠された事実を掘り起こし、是正の糸口を探るため、ジャーナリズムは常に進化しなければならない。この報道の協働に加わった経験を振り返って、私は改めてそう感じている。(編集委員・奥山俊宏)

朝日新聞社

最終更新:4/11(火) 16:11

朝日新聞デジタル