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【皐月賞・ファンディーナの夢】<中>幼い頃から見せた天性の素質

スポーツ報知 4/12(水) 7:03配信

◆第77回皐月賞・G1(16日・芝2000メートル、中山競馬場)

 ファンディーナが離乳期を終えたばかりの1歳1月だった。音を立てることで驚いた若駒を放牧地で走らせ、鍛える追い運動を見て、生産した谷川牧場の谷川貴英社長(52)は驚きを隠せなかった。「同世代の14頭で行っていたんですが、一頭だけすごく息の戻りが早かった。(追い運動は)雪の中を1500メートルほど走ることがあります。放牧地の起伏がある部分でも全身を使ったフォームで駆け上がっていたことも覚えてます。天性のものですね」と振り返った。

 母のドリームオブジェニーは11年英国タタソールズの繁殖セールで購入した。一目ぼれだった。谷川社長は「大きな馬で、オーラを感じたんです。現地で60~70頭ほど見たけど、これ一本で行こうとすぐに決めました。それで、父には日本で一番いい馬をつけたいと思いました」と柔和な笑みを見せた。期待の結晶が、このファンディーナだった。

 谷川社長の夢は、父の弘一郎さん(82)を日本ダービーの表彰台に立たせること。父は日本ダービー馬タケホープを輩出するなど、牧場の礎を築いた。「自分ができる親孝行だと思います。父は腰を痛めて、皐月賞には行けませんが、『ダービーには行く』と言っています。そうなるような走りを皐月賞で見せてほしい」。父子の願いが、偉業を後押しする。(山本 武志)

最終更新:4/12(水) 15:09

スポーツ報知

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