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【2017年本屋大賞】恩田陸氏『蜜蜂と遠雷』に決定 直木賞と“ダブル受賞”の快挙

オリコン 4/11(火) 19:28配信

 全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2017年本屋大賞』(本屋大賞実行委員会主催)発表会が11日、都内で行われ、恩田陸氏(52)の『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が大賞に選ばれた。同書は、1月に行われた『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』で直木三十五賞を受賞しており、本屋大賞史上初のダブル受賞の快挙となった。

【写真】第156回「直木賞」受賞会見時の恩田陸氏

 同賞は今年で14回目。過去の大賞作品は、三浦しをん氏の『舟を編む』(2012年)や東川篤哉氏の『謎解きはディナーのあとで』(2011年)など、多数が映画・ドラマ化された。恩田氏は、第2回の本屋大賞にも輝いていることから、今回が2度目の大賞となり、こちらも同大賞史上初となる。

 受賞のスピーチで、恩田氏は「第2回の本屋大賞に選ばれた時が最初の賞だったので、当時の書店員さんたちの熱気をスゴく覚えています。最初にいただけるという話を聞いた時もそうでしたが、今回も2回もいただいていいんでしょうかと半信半疑でした」と率直な思いを述べ、「この12年の間に立派な賞になったなと思いました。やっぱり、本屋大賞は私の誇りです」と言葉に力を込めていた。

 恩田氏は1964年10月生まれ。宮城県仙台市出身。東京都港区在住。早稲田大学を卒業。92年、「第3回ファンタジーノベル大賞」の候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』(新潮社)で「第2回本屋大賞」と「第26回吉川英治文学新人賞」を受賞。構想12年、取材11年、執筆に7年もの歳月を費やした今作は、ピアノコンクールを題材として、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説となっている。

 同賞は、2015年12月1日~2016年11月30日に刊行された“日本の小説”を対象に実施され、一次投票では全国446書店564人、二次投票には288書店、346人の投票があった。

■2017年本屋大賞 順位一覧
大賞:『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)
2位:『みかづき』森絵都(集英社)
3位:『罪の声』塩田武士(講談社)
4位:『ツバキ文具店』小川糸(幻冬舎)
5位:『桜風堂ものがたり』村山早紀(PHP研究所)
6位:『暗幕のゲルニカ』原田マハ(新潮社)
7位:『i』西加奈子(ポプラ社)
8位:『夜行』森見登美彦(小学館)
9位:『コンビニ人間』村田沙耶香(文藝春秋)
10位:『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和(サンマーク出版)

■歴代大賞作品(書名、著者、出版社)
第1回:『博士の愛した数式』小川洋子(新潮社)
第2回:『夜のピクニック』恩田陸(新潮社)
第3回:『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー(扶桑社)
第4回:『一瞬の風になれ』佐藤多佳子(講談社)
第5回:『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎(新潮社)
第6回:『告白』湊かなえ(双葉社)
第7回:『天地明察』冲方丁(角川書店)
第8回:『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館)
第9回:『舟を編む』三浦しをん(光文社)
第10回:『海賊とよばれた男』百田尚樹(講談社)
第11回:『村上海賊の娘』和田竜(新潮社)
第12回:『鹿の王』上橋菜穂子(KADOKAWA 角川書店)
第13回:『羊と鋼の森』宮下奈都(文藝春秋)

最終更新:4/11(火) 19:44

オリコン