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明日、過労で死なないために。「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由

4/11(火) 6:30配信

BuzzFeed Japan

「死ぬくらいなら会社辞めればいいのに」――過労死による自殺の報道を聞くと、そんな風に思う人は少なくないかもしれません。

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なぜ、そうできないのか。どこまで頑張ればいいのか。最悪の事態を引き起こさないためには、どこで引き返せばいいのか。

実体験をベースに、そんなギリギリの悩みに応える本『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』が発売されました。

作者の汐街コナさんは昨年10月に同じタイトルのマンガをTwitterに投稿。10万回以上RTされ「これ私のことだ」「リアルすぎて泣ける」と共感を集めました。

このツイートをベースにした書籍版は、精神科医のゆうきゆうさんの監修を受け、多くのマンガを新たに描き下ろし。

過労に悩む人に知ってほしいことをわかりやすくまとめ、「いったいどこまで頑張ればいいんですか?」など、具体的なQ&Aも収録しています。

「なんとなく会社や人生に疲れてきている人や、周囲にそういう人がいて心配だなという方に、お手にとってもらえたらと思います」

汐街さんがそう話す通り、この本のターゲットは「まだ大丈夫」と思っている、今日も遅くまで働いている人たちです。

本を通して、伝えたかったことは。激務に苦しむ当事者に対し、周囲の家族や家族は何ができるのでしょうか? BuzzFeed Newsは、汐街さんにお話を聞きました。

「今電車に飛び込めば、明日は会社に行かなくていい」

――Twitterにマンガを投稿したのは、どんな思いがあったのでしょうか。

自分の経験を、特に今から社会に出る若い方に伝えられればと思ったからです。「いつか描こう」と前々から思っていたのですが、きっかけになったのは電通社員の過労死事件でした。

――「いま電車に飛び込めば明日は会社に行かなくていい」。この感覚は汐街さんの実体験でしょうか?

そうです、中小規模の広告制作会社で2年半ほど働いていた頃の私の実体験です。

あまりの激務で体調不良も日常的。転職したいとずっと考えていましたが、中学時代からの憧れのデザイナー職でしたし、周囲と同じように「頑張りたい」気持ちもありました。

「辞めたところでよりよい会社にいけるのか」「同じ業界で探すべき? いっそ別の業界?」など悩んでしまって後回しに……。

これまで思春期ですら「死にたい」と思ったことがなかった自分がうっかり電車に飛び込みそうになって初めて死の危険を感じ、「大丈夫じゃない」と正気に戻りました。覚悟を決めて転職活動を始めた直接のきっかけです。

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最終更新:4/11(火) 6:30
BuzzFeed Japan