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シアーズが直面する「売り上げ低迷」よりも大きな問題

4/11(火) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

売り上げ低迷よりも大きな問題にシアーズが直面している。在庫の減少だ。

テレビ、おもちゃ、服などの商品をシアーズに卸していた複数の企業の間で同社の支払い能力に対する懸念が広まった結果、一部の企業がシアーズへの納品を減らしている。

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つまり、シアーズやKマートの店舗が販売用に受け取る商品が減っているのだ。倒産を避けるべく、長年にわたって低下している売り上げと戦う同社にとって、これは深刻な問題だ。

納品を減らしたり、注文を断ったり、シアーズに早期の支払いを求めた3社の卸売業者をロイターが取材した。

バングラデシュに拠点を置くあるテキスタイル会社は、次の四半期はシアーズへの納品を大幅に削減すると述べ、不払いのリスクから身を守るため、新規受注を見直すと答えた。

ニュージャージー州を拠点に自転車の製造・輸入を手掛けるケント・インターナショナルのCEOアーノルド・カムラー(Arnold Kamler)氏は、シアーズは昨年、「既存のサプライヤーたちが納品を取りやめたり、納品数を減らしたりしたため」、ケント・インターナショナルから購入する自転車の台数を増やしたがったが、その依頼を断ったと話した。

シアーズの財政の健全性に対するサプライヤーの懸念は以前からあったが、2016年の半ばから懸念は急速に高まった。

シアーズ倒産のきっかけとなることや、同社との関係悪化を恐れるあまり、ほとんどのサプライヤーがこの問題についてオープンな議論を行ってこなかった。

しかし、がら空きの陳列棚や殺風景な壁は、商品の減少というシアーズが直面する問題の大きさを表している。

最近訪れたバージニア州リッチモンドとニュージャージー州ウッドブリッジのシアーズの店舗では、商品の不足ぶりは明らかだった。

この2つの店舗では、スタッフが売り場を埋めるために商品をできるだけ広げて陳列しようとしているように見えたが、努力の甲斐なく、売り場の多くはほとんど空っぽだった。

シアーズにとっては残念なことだが、同社が今週、ビジネスの継続可能性について「相当の懸念がある」としたことを受け、サプライヤーの不安は高まるばかりだろう。

このニュースを受け、シアーズの株価は13%近く下落した。

シアーズの財務担当ジェイソン・ホラー(Jason Hollar)氏はその後、ブログで投資家に対し、シアーズは金融債務の履行に注力し続けると述べた。

「我々はオペレーションのパフォーマンスと財政の柔軟性の改善にしっかり取り組む」

[原文:Sears has a bigger problem than plunging sales - but nobody's talking about it (SHLD)]

(翻訳:山口佳美)

最終更新:4/11(火) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN