ここから本文です

阪神・藤浪はどの部分が「未完」なのか データから見える課題とは

Full-Count 4/11(火) 13:09配信

数字から見える藤浪晋太郎の「未完」な一面

 雨が心配ではあるが、今日11日、阪神の藤浪晋太郎は横浜スタジアムでの今季2度目の先発が予定されている。

期待の若手を多数輩出 阪神、過去10年のドラフト指名選手一覧

 前回登板では9四死球の大乱調。試合では乱闘騒ぎまで引き起こしてしまった。WBC代表にも選抜されたが、不安定な投球のため、登板は1度だけ。同い年の大谷翔平とともに期待される大型選手ながら、藤浪は「未完の大器」のイメージがついて回る。

 藤浪は、どんな部分が「未完」なのか、実はデータでもはっきりわかる部分がある。2つの指標でそれを示そう。

 投手の優秀さは「防御率」という数値で示される。防御率は9回完投したとして何点奪われるかを示した数値だ。ただし、防御率は「失点」ではなく「自責点」で算出される。自責点には、野手の失策絡みで失った点は含まれない。被安打や被本塁打、与四球など投手の責任とされるリザルトによって失った点=自責点に基づいている。

 藤浪の防御率は、規定投球回数に達した2014年以降、3.53、2.40、3.25。抜群の成績とは言えないが、優秀ではある。しかし、藤浪は防御率に表れない失点、つまり失策絡みの失点が非常に多いのだ。

セ・リーグ過去3年の「自責点にならない失点率」

 過去3年のセ・リーグ、「自責点にならない失点率」を見ていこう。計算は「失点率-防御率」。

○2014年
1 内海哲也(巨)0.00
2 久保康友(De)0.10
3 山井大介(中)0.10
最下位 藤浪晋太郎(神)0.83

○2015年
1 前田健太(広)0.04
2 ジョンソン(広)0.14
3 メッセンジャー(神)0.19
最下位 藤浪晋太郎(神)0.77

○2016年
1 石田健大(De)0.00
2 黒田博樹(広)0.12
3 小川泰弘(ヤ) 0.17
最下位 藤浪晋太郎(神)0.91

 上位の選手は毎年変わるが、藤浪は、3年連続で規定投球回数以上の投手で最下位。失策絡みでの失点が非常に多いのだ。これでは防御率は優秀でも、チームへの貢献度は高いとは言えない。

 藤浪のこの数値には2つの説明が可能だ。1つは、藤浪は、失策で走者が出ると気落ちして打ち込まれやすい可能性があるということ。ピンチで踏ん張ることができないメンタル面の傾向があるのではないかということだ。

 2つ目は、藤浪の投球テンポが悪くて、野手陣の失策を誘発しているのではないかということ。藤浪は無駄球が多く、守る時間が長くなる傾向にある。このことがバックスに影響している可能性はあるかもしれない。

1/2ページ

最終更新:4/11(火) 14:07

Full-Count

スポーツナビ 野球情報