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トラック販売好調、10年ぶりの大台。今年度も期待大

4/11(火) 14:20配信

ニュースイッチ

16年度は9万台超え。物流需要や環境規制で各社新車続々

 トラック業界関係者がまとめた2016年度の普通トラック(4トン以上の大型と中型トラック)販売台数は、前年度比11・2%増の9万8106台となった。9万台の大台に乗ったのは2006年度以来、10年ぶり。7年連続で前年度実績を上回った。カーゴ系車両を中心とした物流需要が全体の数字を押し上げた。

 車種別では、大型トラックが前年度比7・3%増の5万6386台。中型は同16・8%増の4万1720台だった。メーカー別では日野自動車が同12・0%増の3万6949台で首位となった。

 今年度も販売の勢いは続きそうだ。9月に国内で強化される排出ガス規制に向けて、各メーカーは相次ぎ新型車を投入する。

 日野自動車は先週、大型と中型トラックの新型車発表会を、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開いた。大型トラックは14年ぶり、中型は16年ぶりの全面改良。両新型トラックは衝突被害軽減ブレーキ「PCS」を向上し、歩行者も検知する機能を付加するなどの安全性能を高めた。市橋保彦社長は「考え抜いた次世代トラックの新型車。新しいスタンダードになる」と自信をみせる。

 新型の大型トラック「日野プロフィア」は5月22日に発売する。大型トラックとして日本初となる、対向車を遮光して常時ハイビームが使用できる「可変配光型LEDヘッドランプ」をオプション設定した。また2015年度燃費基準プラス10%達成車を新たに設けた。

 5日に発売した新型の中型トラック「日野レンジャー」には、日野プロフィアと同等の安全機能を標準装備。両新型トラックには車両情報を日野自に送るICTサービス機能を備えた。運転状況のリポート提出や整備が必要な時期を知らせるといった予防整備に役立てる。

国内の排出ガス規制強化で特需はある?

 いすゞ自動車は燃費性能や利便性を向上した新型の中型トラックを投入する。17年内に米国でも新型を投入する。日米で販売するトラックはそれぞれ仕様は異なるが、エンジンやキャブ(運転席部分)などは日本から輸出して共通化し、量産効果を狙う。

 三菱ふそうトラック・バスは6気筒のディーゼルエンジンを改良して搭載する。18年以降に4気筒の別のディーゼルエンジンを投入して燃費性能を高めた新型車の販売も予定する。

 UDトラックスはいすゞから中型トラックをOEM(相手先ブランド)調達し、新型車として投入する。

 新排出ガス規制は、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を現状の基準と比べ約4割減となる1キロワット時当たり0・4グラム以下に抑えることが求められる。車両総重量7・5トン超のディーゼルエンジン搭載車は8月までに規制に対応する必要がある。

最終更新:4/11(火) 14:20
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