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好調スバルを支えるエンジン部品メーカー、大胆生産改革へ

ニュースイッチ 4/11(火) 18:37配信

日本ピストンリング、バルブシートの一貫生産ラインで原価低減

 日本ピストンリングは福島県の生産子会社でバルブシートの生産の上流から下流まで一貫したラインを構築し、今夏にも稼働させる。すでに数億円規模の投資をして設備を導入しており、稼働前の調整に入った。これまでは各工程ごとに設備が分かれていたが、上流工程から下流工程までの設備を一連に配置することで生産効率を上げ、製品原価の低減につなげたい考え。

 バルブシートは自動車のエンジンバルブの周囲に位置し、エンジンの燃焼室の気密性を保って、燃焼性能を高める部品。車の基本性能や燃費に直結する重要な役割を果たしている。金属の粉を焼き固めて生産する。

 バルブシートを生産する子会社は、日ピス福島製造所(福島県川俣町)。生産の上流工程を担う設備と下流工程を担う設備はこれまでばらばらに配置していた。量販車種向けバルブシートの生産をラインで実施し、量の多くない車種向けのシートはこれまでと同じ設備で生産する。生産能力に変更はないという。

 また、一貫生産ラインの構築を機にIoT(モノのインターネット)を導入する。各設備にセンサーを組み込み、オンラインで稼働状況を可視化。山本彰社長は「今後5―6年かけて、製品の原価を従来方法で生産したときと比べて数パーセントほど低減させたい」としている。設備の最適配置とセンサー組み込みは、バルブシート以外の生産ラインにも適用する考え。

 日本ピストンリングのバルブシートは、ホンダ、日産自動車、SUBARU(スバル)向けに多く納められている。日本自動車販売協会連合会の調査によると、3社とも2016年度における登録車販売台数は前年度超え。特に、スバルは前年度比11・8%増と高い伸びを示している。ライン構築で、好調な各完成車メーカーの要望に応えたい考えだ。

最終更新:4/11(火) 18:37

ニュースイッチ