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活動やや低下も注意を 東海大教授呼び掛け箱根・大涌谷火山ガス調査

カナロコ by 神奈川新聞 4/11(火) 18:24配信

 箱根山(箱根町)の大涌谷で10日、東海大の大場武教授が火山ガスの定点調査を行い、成分分析から「火山活動は落ち着いた状態が続いている」との見解を明らかにした。大涌谷を中心とした火山活動が活発化してから今月下旬で2年となるが、火口などから噴出するガスの勢いは衰えておらず、「引き続き注意を」と呼び掛けている。

 大場教授は活発化以前から大涌谷で火山ガスの定点観測を継続。採取したガス中に占める二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する比率(C/S比)をを指標に、火山活動の消長を見極めている。

 10日のC/S比は「3月の前回調査時と比べ若干下がっており、活動がやや低下した可能性がある」と分析。一方で「風向きによって二酸化硫黄(SO2)の臭いがきつく、せき込みやすい状態は変わっていない。長時間の滞在は気を付けるべきだ」とも指摘している。

 2015年4月に始まった火山活動では、ごく小規模な噴火のあった同6月に気象庁が運用する5段階の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた。同11月から最低の1(活火山であることに留意)が続いているが、火山ガスの濃度が低下しきっていないことなどから、大涌谷園地周辺のハイキングコースは今も立ち入り禁止となっている。

最終更新:4/11(火) 18:24

カナロコ by 神奈川新聞