ここから本文です

【特集】音楽教室に著作権料 JASRACの言い分は…

毎日放送 4/11(火) 15:28配信

子どもの習い事などで音楽教室を利用されている人も多いと思いますが、その音楽教室に新たなお金がかかるのではという問題が話題となっています。楽曲の著作権を管理するJASRACは音楽教室での演奏は営利目的であり、料金を徴収するとの方針を示しています。しかしこの方針に音楽教室側は、教育目的でやっていて音楽の普及を妨げると猛反発しています。

ピアノ教室でも“著作権”

大阪府豊中市の自宅で子どもたちにピアノを教えているのは勢志佳子さんです。勢志さんは40年前からピアノ教室を開いていますが、いま、不安になっていることがあるといいます。

「わけがわからないって状況でした。初めて聞いたときは。なんでそれがそういうことに著作権なんて発生するのって」(勢志佳子先生)

勢志さんを悩ませるのは、日本音楽著作権協会=JASRACが打ち出す著作権料に関する方針です。例えば、バッハの“INVENTIONEN”は50年以上前に作られ著作権は切れていて問題ないのですが…の“崖の上のポニョ”(作曲・久石譲)を弾いてしまうと著作権の対象でお金がかかってしまうというのです。もちろん音楽教室のレッスンなので、先生がお手本を見せることもありますが、先生が新しい曲の一部を弾いて生徒に聞かせても著作権料がかかってしまうというのです。

「レッスンで著作権って。しかも演奏しているって、私たちがちらっとサンプル見せるの、あれ演奏って思いましたけどね。曲の一部ですからね、パーツですからね」(勢志佳子先生)

著作権が発生するケースとは

一体どういうことなのか?著作権を管理し、料金を徴収するJASRACに聞いてみると…

「演奏権の使用料を徴収させていただきたいという方針に変わりはございません」(JASRAC 大橋健三常務理事)

JASRACは音楽教室で楽曲が演奏された場合、「演奏権」というものが適用できるといいます。著作権法では曲を公衆の前で見せたり聞かせたりするために演奏することは、法的には著作者だけに認められています。もし、こうした形で著作者以外の人が演奏すると著作権料を支払う必要があるのです。

では例えば、町内会が主催するお花見イベントで参加費無料のカラオケ大会を開いた場合は…著作権料はかかりません。営利目的ではなく町内会にお金が入らないからです。

そして学校や幼稚園で音楽を教えた場合は…これはセーフ。教育目的で音楽を教えることでお金を稼いでいるわけではないからです。

しかし民間の音楽教室では…アウト!JASRACいわく、音楽を教えることで楽器の販売などにつながり営利目的だからだといいます。すでにJASRACは今年2月に個人経営を除く大手の音楽教室に通知を出していて、年間受講料から2.5%分を支払うことなどを求めているのです。

「(著作権料収入は)10億円超20億円未満」(JASRAC 大橋健三常務理事)

1/3ページ

最終更新:4/20(木) 16:49

毎日放送