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米国から時間を買った中国、元安進行を容認する公算-ナティクシス

Bloomberg 4/11(火) 16:32配信

米国との貿易摩擦や資本流出圧力が和らいでいることから、中国は恐らく一段の人民元下落を容認する。ナティクシスとDBSグループ・ホールディングスはこうみている。

ナティクシスのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシアエレロ氏は、先週の米中首脳会談を受け、トランプ米政権が近く中国を為替操作国と認定する可能性が低下したと指摘。DBSによれば、経済安定化の兆しが、元相場の変動拡大を中国当局が容認する可能性を高めている。

四半期ベースで1年ぶりの大幅上昇率を記録した人民元は、月初来で0.5%下げている。国際決済銀行(BIS)の指標によると、人民元の実質実効為替レートは過去10年間に36%上昇した。

香港在勤のガルシアエレロ氏は「中国にはまだ、元を安くしたい動機がある」とし、「米中首脳会談のすぐ後に米国が中国を為替操作で名指しする公算は小さい。中国は為替操作問題で恐らく1年という時間を買った」と述べた。

DBSの香港在勤エコノミスト、ネイサン・チョウ氏は「経済成長の安定と資本流出鈍化を背景に、中国は元相場に関して一段と柔軟になり、若干の元安進行が好ましいと感じている。4月に入っての元の弱さは、中国人民銀行(中央銀行)が中期的に元相場をさらに市場の力に委ねる意図を示唆している」と話した。

原題:China Seen Allowing Bigger Yuan Declines as Trade Tensions Ease(抜粋)

Tian Chen, Emma Dai

最終更新:4/11(火) 16:32

Bloomberg