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全米初、NY州の公立大学授業料を無償化…対象世帯は州内75.7%

リセマム 4/12(水) 14:45配信

 アメリカ・ニューヨーク州知事のAndrew M. Cuomo(アンドリュー・マーク・クオモ)氏は4月8日(現地時間)、全米で初めてニューヨーク州内の公立大学授業料を免除すると発表した。9日には予算案が可決し、政策が実現する見通し。ニューヨーク州Webサイトが公式声明を発表したほか、New York Times、NEWS10、CBS New Yorkなどが報じている。

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 可決された制度「The Excelsior Scholarship(エクセルシオール・スカラーシップ)」は、4年制および2年制のニューヨーク州立大学(SUNY)とニューヨーク市立大学(CUNY)の授業料を無料にする制度。たとえば、SUNY公式Webサイトによると、SUNYの場合は4年制大学なら6,470ドル、2年制大学(コミュニティカレッジ)なら4,366ドルが免除される見込み。なお、エクセルシオール・スカラーシップの免除対象は授業料のみのため、入学費や教科書代、交通費、学生寮費などは含まれない。

 対象はニューヨーク州内に居住する年収12万5,000ドル(4月12日時点で約1,388万円)以下の家庭。制度施行は2017年秋の新学期から。対象家庭の年収額は2017年度10万ドル以下、2018年度11万ドル以下と設定し、段階的に2019年度の対象を12万5,000ドルまで引き上げる。

 ニューヨーク州によると、制度の可決により、ニューヨーク州内75.7%、94万2,186世帯の家庭の子どもが対象者となる。ただし、受給資格を得るには正規の授業課程で年間30単位を履修し、一定の成績を維持する必要があるほか、細かな規定が定められている。

 New York Timesは4月11日(現地時間)、エクセルシオール・スカラーシップに関する見解を掲載。制度の対象となる所得者層、学生の多くは働きながら大学に通っており、途中で休学する可能性もある。そのため、受給規定で定められている2~4年以内の卒業が難しい場合が多いという。New York Times記者のDavid W. Chen氏は、特に2年制のコミュニティカレッジでは90%以上の生徒は受給資格を持たないと見込んでいる。また、4年制大学に通う学生でも、実際に対象となるのは60%程度と指摘した。

 Cuomo氏はエクセルシオール・スカラーシップ制定に関し「ニューヨーク州では、すべての子どもが教育を受ける機会を持つ」と発言。「親が許さないから、大学に行くのは難しい」と考えていた子どもでも、高等教育を受ける機会を得るようになるとコメントしている。

《リセマム 佐藤亜希》

最終更新:4/12(水) 14:45

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