ここから本文です

【オーストラリア】豪印FTA交渉、進展望めず 労働市場と農産物市場開放で対立

NNA 4/12(水) 11:30配信

 オーストラリアのターンブル首相は10日、訪問先のインドで同国のモディ首相との会談後、停滞している豪印自由貿易協定(FTA)交渉について、早期の進展は見込めないとの考えを明らかにした。インド側が要求したオーストラリアによるインド人労働者の受け入れ規制の緩和に否定的だったことが背景。また、インドもオーストラリアが求める農産物市場の開放に前向きな姿勢を見せなかったようだ。11日付オーストラリアンなどが報じた。
 ターンブル首相は豪印FTA交渉について「インドがこれまで農業市場の開放を拒んできたことを考えるなら、合意の時期については現実的になる必要がある」と述べ、今回の会談で進展がなかったことを示唆した。豪印首脳会談では、オーストラリアの農産物輸出を拡大したいターンブル首相に対して、モディ首相がインドに対する技能移民ビザの発給条件の緩和などを求め、互いの立場を確認したにとどまったようだ。
 ターンブル首相は技能移民について、オーストラリアでは一般的に技能労働者が足りておらず、実際にこれまでインドからも多くの人材を受け入れてきたと指摘。ただ、移民政策はオーストラリアの国益に沿ったものであるべきだと強調し、インドの要求を受け入れる考えがないとしている。
 ただ、オーストラリアとインドは教育や科学技術の分野での協力を進めることには合意している。
 ■アダニ会長と会談
 ターンブル首相はまた、インドの複合企業アダニ・グループのゴータム・アダニ会長と会談。同首相は、アダニがオーストラリアのクイーンズランド州ガリリー盆地で進めるカーマイケル炭鉱開発について、支持すると伝えた。
 同社は、オーストラリア政府に対し、石炭出荷にかかわるインフラ整備のために、連邦政府の低利子融資制度「ノーザン・オーストラリア・インフラストラクチャー・ファシリティー(NAIF)」の利用を申請しており、少なくとも9億豪ドル(約747億円)を調達したいとみられる。

最終更新:4/12(水) 11:30

NNA