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ナノカー、仏で初レース 物材研が出場

茨城新聞クロスアイ 4/12(水) 8:00配信

物質・材料研究機構(つくば市千現)は11日、世界で初めての極小分子自動車(ナノカー)のレースに出場すると発表した。フランスで28、29日に開催され、5カ国から6チームが出場する。

1ナノメートルは10億分の1メートルで、自動車の大きさは2ナノメートルほど。こうした微細な原子を合成したナノカーを科学者が操縦して競う。物材研の車は、水素と酸素、炭素の原子計88個をつなげて作った。

レース場は、特殊な顕微鏡内に設けた金の表面。全長100ナノメートルのコースに凸凹やカーブを設け、制限時間の36時間以内で順位を争う。科学者たちはハンドルの代わりに電流を流す極小の針を操り、走らせる。操縦中に分子が壊れたり、コースから外れたりするという。

物材研は2013年から研究の一環として、ナノカーに取り組んできた。将来は、薬を体内の特定の場所に運ぶ機械の開発など応用が期待されている。

7人態勢のチームリーダー、中西和嘉(わか)主任研究員は「操縦は宇宙から地球の野球ボールを動かすほどの難しさ。レースは国際的な科学実験の意味も持つ」と意欲を見せた。  (綿引正雄)

茨城新聞社

最終更新:4/12(水) 12:12

茨城新聞クロスアイ