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〔NY外為〕円急伸、109円台後半=地政学的リスクで5カ月ぶり(11日)

時事通信 4/12(水) 7:00配信

 【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク外国為替市場では、地政学的リスクの高まりなどを背景に円高・ドル安が進行し、円相場は昨年11月中旬以来約5カ月ぶりに1ドル=109円台後半に急伸した。午後5時現在は109円57~67銭と、前日同時刻(110円89~99銭)比1円32銭の円高・ドル安。
 シリアや北朝鮮をめぐる地政学的リスクへの懸念が一段と強まり、この日は相対的に安全資産とされる円を買う動きが活発化。米長期金利の低下もドル売りに拍車を掛け、円相場は午前中に109円台を付けた。その後はいったん円が売り戻されたものの、午後にドイツのドルトムントで爆発事件が発生したとの報が伝わると、円は再び騰勢を強めて109円61銭まで上昇した。
 トランプ米大統領はシリアのアサド政権に対して追加攻撃もあり得るとの考えを示唆する一方、北朝鮮に対しては原子力空母を朝鮮半島近海に急派して一段と圧力を強めており、国際情勢が緊迫化。さらに、フランス大統領選では極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が勝利する可能性がくすぶっている。
 邦銀筋は今後の展望について「地政学リスク次第。仮にリスクが増大すれば、ドルの下値は200日間移動平均の108円70銭近辺を付ける可能性がある」と指摘した。
 ユーロは同時刻現在、1ユーロ=1.0599~0609ドル(前日午後5時は1.0593~0603ドル)、対円では同116円18~28銭(同117円46~56銭)。

最終更新:4/12(水) 9:26

時事通信