ここから本文です

地元の在来品種「篠原糯」で大福、野洲に福呼ぶ? 農家ら開発、地域活性狙う 滋賀

産経新聞 4/12(水) 7:55配信

 野洲市大篠原の自治会や農家らが、地元の在来品種のもち米「篠原糯(しのはらもち)」を使った大福餅を開発した。粘りが強い絶妙な歯応えが特徴。篠原糯を使った商品開発は初めてで、今後は県内外へ特産品として売り出すことで篠原糯の需要拡大を目指しており、関係者は「地域の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

 同地域は「鏡餅の発祥の地」とされ、古くから篠原糯が栽培されていたが、他品種の生産拡大に伴い、昭和初期に途絶えていた。その後平成12年ごろに地元の有志の農家らが保存されていた種子をもとに、栽培を復活させた。

 地域の大篠原自治会館が新築されることに合わせ、篠原糯を使った地元の特産品を作ろうと、自治会や地元で果物の生産や加工を行う農業生産法人「南農園」のメンバーが昨年1月にプロジェクトチームを発足。幅広い年代層が手軽に食べられる大福餅の開発に取り組んできた。

 篠原糯は粘りが強い一方で、すぐに硬くなってしまう欠点もあったが、砂糖の量や配合の方法を調整し、保存料無添加でも柔らかい大福餅を完成させた。「白」、「よもぎ」、「ブルーベリー」の3種類があり、ブルーベリーは同農園で収穫されたものを使用している。

 3月に開かれた大篠原自治会館の竣工式に合わせ、大福餅のお披露目会も開催。同農園の南次雄社長(64)は「加工が難しく大変だった。今後も改良を重ね、地域に伝わる食べ物として残したい」。山田修二自治会長(67)は「ほどよい硬さでおいしい。まずは地元の人に知ってもらうためにも、今後は行事の記念品などとして定着させたい」と話していた。

 大福餅は3個入り350円(税込み)で受注販売。同農園の直売所で注文を受け付けているほか、平成31年度中に近くの野洲クリーンセンター跡地に建設される余熱利用施設でも販売する予定。

 問い合わせは南農園(電)077・587・1305。

最終更新:4/12(水) 7:55

産経新聞