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ニッチから主流に スバル、米国シフトで販売右肩上がり

朝日新聞デジタル 4/12(水) 7:42配信

 スバルが10日(米国時間)、米インディアナ州の組み立て工場を報道陣に公開した。安全機能などを消費者にPRするブランド戦略が成功し、米国での販売は9年連続で過去最高を更新する見通しだ。ただ、米国市場は減速の兆しも見せており、不安もある。

【写真】溶接ロボットの性能が上がり、自動化が進むスバルの米国工場=米インディアナ州ラファイエット、江渕崇撮影

 フル操業が続く生産ラインでは、スポーツ用多目的車(SUV)「アウトバック」や新型「インプレッサ」が、次々と組み立てられていた。このラインでは、昨年5月までトヨタ自動車の「カムリ」を委託生産していたが、わずか3週間で組み替えた。

 スバルの米国販売は今年3月まで5年以上連続で前年同月を上回り、2017年はリーマン・ショック前の約3倍の67万台を見込む。販売店の在庫は約1カ月分と業界水準の半分ほど。吉永泰之社長は、「販売店からは工場を増強してもまだ足りないと言われる」と話す。

 インディアナ州の工場に5億ドル(約550億円)を投じ、生産能力は年約40万台に倍増。エンジンの組み立てラインを延ばしたり、部品供給の方法を工夫したりと「社内で『ちょこっと能増(能力増強)』と呼ぶ努力を重ねてきた」(生産子会社の荻野英司社長)結果だ。18年までに、さらに年4万台分、生産能力を引き上げる方針だ。

 米国では、原油安で消費者が燃費をあまり重視しなくなり、SUVなど大型車が人気。スバルは四輪駆動で悪路などに強い商品イメージを生かし、車体を大きくするなど米国市場に的を絞った戦略で成功した。

 日本市場で人気を集めた衝突を予防する運転支援システムを米国でもPRし、従来の限られたスバル車の愛好者から、人気のすそ野を広げた。米コンサルタントのケン・イライアス氏は「ニッチ(隙間)向けだったスバル車が市場の主流になった」と語る。

朝日新聞社

最終更新:4/12(水) 14:28

朝日新聞デジタル