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アトレティコとレスター、“似た者同士”の一戦は拮抗した展開か

4/12(水) 17:07配信

ISM

 近頃のアトレティコ・マドリー(スペイン)とレスター(イングランド)には、多くの共通点が存在する。現地時間12日(以下現地時間)のチャンピオンズリーグ(以下CL)準々決勝で相見える両者は、いずれも「堅守速攻型」に大別される。

 ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコは、鉄壁の守備と効果的なカウンターアタック、セットプレーを武器に、直近3シーズンのCLで2度の決勝に進出。2013-14シーズンにはバルセロナとレアル・マドリーの“2強”の牙城を崩し、リーガ・エスパニョーラ優勝を達成。欧州の舞台でも、攻撃的なサッカーを標榜する両チームやバイエルン(ドイツ)ら、優勝候補と互角に渡りあっている。

 守備をベースに戦うシメオネ監督は、「サッカーにおいては、つねに正しい者は存在せず、様々なスタイルがある。それが素晴らしいんだ。我々は近年、多くのクラブと競い合って、あるスタイルを根付かせた」とコメント。“スペイン第3のクラブ”という位置づけから、CL優勝候補の一角にまで上り詰めたチームと、その戦い方に自信を示した。

 堅守速攻で結果を残したのは、レスターも同様だ。クラウディオ・ラニエリ前監督のもと昨季のプレミアリーグを制したフォクシーズの武器は、紛れもなくその一環した戦い方と、闘将のもとで団結したアトレティコにも引けを取らない、チームワークだった。

 実際、ラニエリ氏は10日に英『スカイスポーツ』のインタビューで、「レスターでのチーム造りの際、アトレティコは分析したチームの1つだったし、比較しようとした」「シメオネ監督はアルゼンチン人だが、イタリアでプレーした。アトレティコ・マドリーは、イタリアのスタイル。非常にコンパクトな4-4-2で、力強く、直線的にゴールを目指す。クオリティが高く、インテンシティも高い」と、アトレティコを参考にしたことを明かしている。

 そんなレスターについて、アトレティコDFフィリペ・ルイスは「彼らは、最高の状態のアトレティを思い出させるね」「僕らと非常に似ている。後方でしっかりと守備を固め、多くのカウンターに活路を見出す」と、同タイプのチームだと認めていた。

 シーズン序盤に苦戦し、ここにきて調子を上げてきたことも、両チームの共通点だ。

 今季は攻撃色を強めたスタイルへの転換も図ったアトレティコだが、奏功せずに不安定な戦いが続いた。結局、アルゼンチン人指揮官は原点回帰し、現在チームは週末の「マドリーダービー」をドローに持ち込むなど、公式戦8戦無敗。7試合でわずか2失点と持ち前の堅守が光っている。

 一方のレスターも、ラニエリ前監督が様々なシステムを無理に併用するなど、「ティンカーマン(こねくり回し屋、下手な修理屋)」ぶりを発揮してしまい低空飛行。結局プレミアリーグで残留争いに巻き込まれ、クラブ史上最高の成功をもたらした指揮官と、2月に袂を分かった。

 後任のクレイグ・シェイクスピア監督は、プレミア制覇を成し遂げた昨季の戦術・人選を踏襲。チームは瞬く間に輝きを取り戻し、公式戦6連勝。週末のリーグ戦でエヴァートンに敗れたものの、この試合は複数のレギュラー陣を温存していた。

 では、“似た者同士”の対決はどのような展開になるか。

 F・ルイスは「とても難しい試合になると思う。僕らは、ボールを保持して主導権を握りたがる相手の方が、良いプレーができるチームでもあるからね。非常に拮抗するんじゃないかな」と、苦戦を覚悟している。

 一方、アトレティコとの比較を光栄と話すシェイクスピア監督だが、「然るべき敬意は払うが、数合わせのためにこの場にいるわけではない」と、自信も覗かせている。(STATS-AP)

最終更新:4/12(水) 17:07
ISM