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あとは俺!阪神・福留、首位戦線へ自らにカツ「俺で止めてしまっている」

サンケイスポーツ 4/12(水) 7:00配信

 (セ・リーグ、DeNA-阪神=雨天中止、11日、横浜)これが、主将の誓いだ。11日のDeNA戦(横浜)は雨天中止。最近5試合で打率0割台と落ち込んでいる阪神・福留孝介外野手(39)は室内練習場で汗を流した後、自らにカツを入れた。打線の流れを「俺で止めてしまっている」-。修正ポイントは左肩。誰よりも責任感の強い主砲が、好調な猛虎打線をさらに活気づける。

 吐息が白い。気温8度。4月と思えないほど冷え込んだ午後3時45分に雨天中止が決まった。室内練習場でフリー打撃を終えた福留は「自然には勝てん」と残念そうな表情を浮かべながら、自らにムチを入れ始めた。

 「今こうやって周りが打ってくれるなかで、やっぱり俺がもう少し打てば点がとれるし、打線として線になる。やっぱりまだ俺で止めちゃってる感がある。何とかつなげられるようにしたい」

 やり切れない思いを隠さなかった。開幕から4番を任されている今季は現在、打率・259、1本塁打、4打点。3月31日の広島との開幕戦(マツダ)ではリードを2点に縮められた九回に2ランを放つなど存在感を示したものの、最近5試合は打率・059、1打点と急降下している。

 「1、2、3、5、6(番)と状態がいいのに…。少しでもつなげられるようにと思っている」

 高山、上本、糸井の1-3番は、まだ一回の攻撃で三者凡退で終わったことがない。5番・原口も打率・345、1本塁打、5打点。鳥谷はリーグトップの同・467だ。チーム打率・276は広島(・282)に続き12球団2位、本塁打8はなんとトップ。そこに貢献できていないという悔しさがにじんだ。

 ストライク判定にも恵まれなかったこともあったが、メスを入れる部分ははっきりしている。福留は「すべてを修正しないと。いろいろある」としか話さなかったが、金本監督は「体が傾くというね。左肩が下がって、バットが下から振り上げてしまう。自分自身でもわかっているみたい」と指摘。26日で不惑の40歳を迎えるベテランだからこそ、処方箋は常に携えている。

 開幕直前のこと。「あまり他人にいえることではないけど…俺のなかでは開幕は4月末から5月って考えているんだ」とつぶやいたことがある。その言葉の真意を「イキのいい若手がちょっと落ちてきた4月末ぐらいに、俺らがそれを補いたい。それで俺らが落ちてきたときに、また若手が頑張ってね。それがチームだと思っているから」と明かしていた。

 金本監督がピックアップした若虎の成長が注目される今季にあって、主将が重視するのは助け合いの精神。野球はチームプレー。そろそろ俺が-。だからこそ今、マグマのように燃えている。

 「目の前の試合だけを考えてやればいい」

 そういって、表情を引き締めた。片岡打撃コーチもクリーンアップの並びを「変えない」と不動を強調。やるべきことは明白。しとしとと降り続く雨のなか、頼れる男が、ついにスイッチを入れた。

最終更新:4/12(水) 13:36

サンケイスポーツ

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