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サンミゲル、水使用を半減 25年目標 グループ全体で効率化

SankeiBiz 4/13(木) 8:15配信

 フィリピンで最大の複合企業サンミゲル・コーポレーションは、2025年までにグループ全体で事業用の水使用量を半減させると宣言した。同社のラモン・アング社長は「責任ある水の管理と使用を徹底し、他の企業に範を示したい」と述べ、目標達成に意欲を示した。現地紙マニラ・タイムズなどが報じた。

 アング社長によると、同社は節水や雨水の貯蔵能力拡大、再利用率の向上によって地下水のくみ上げを抑える取り組みを強化する。第1段階として、コストへの影響や水使用内容を分析し、使用効率の改善や節約の徹底を図る。同社長は「既に多くの施設で水使用の効率化を図っているが、ほかにできることはいくらでもある」と語った。

 同社は、新たに建設する施設などで水使用量の低減を見据えた設計を取り入れている。グループ会社で石油精製・供給などを主な事業とするペトロンは、ルソン島南部バターンに建設した石油精製所に4億7400万ペソ(約10億4800万円)を投じて海水淡水化施設を併設した。この施設は精製所が稼働に必要な水(1時間当たり2100立方メートル)の25%を供給できる。同精製所では使用水の67%を再利用しているが、アング社長は生産の質を落とさずに再利用率を高めるよう指示したという。

 また、社名と同じブランド名で展開しているビール事業でも、水の使用低減に向けた取り組みを行っていく。ビールは製造段階で大量の水を要するほか、原料となる農産物の生産や工場での蒸気生成、冷却、洗浄など水との関わりが深い。

 国内5カ所にある同社ビール工場には水の再生処理施設を導入済みで、今後は設備刷新や水再利用の増加などでさらに20%の使用低減を目指す。このほかにも、サンミゲルは目標達成のため、グループで包括的な水管理システムの導入を決定したもようだ。

 フィリピン国内では環境に配慮した開発を求める声が根強い。そうしたなか、同国を代表する複合企業の取り組みに注目が集まっていきそうだ。(シンガポール支局)

最終更新:4/13(木) 8:15

SankeiBiz