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浅田真央引退 被災者支援に感謝の声「勇気もらった」「笑顔で元気に」 宮城 

産経新聞 4/12(水) 7:55配信

 ■献花、植樹、スケート教室…

 「真央ちゃん、ありがとう」「勇気をもらった」-。フィギュアスケートの浅田真央の現役引退表明に、東日本大震災の被災地からも惜しむ声や感謝の言葉があふれた。東北各地にたびたび足を運び、被災者を勇気づけてきた浅田。引退後の動向にも注目が集まっている。

 浅田はソチ五輪後の休養期間に入っていた平成27年2月、震災で大きな被害を出した宮城県気仙沼市を訪問。鹿折(ししおり)地区の高台で献花台に花を供えたり、市内を一望できる安波山(あんばさん)を訪れたりして被災の状況を見て回った。

 当時、浅田を案内した宿泊施設「気仙沼ゲストハウス架け橋」の代表、田中惇敏さん(24)は「浅田選手は1日かけて被災地を見て、話を聞いてくれ、『気仙沼の皆さんが復興に向けて頑張っているので、私も頑張らないと』と言ってくれた。その後(フィギュアに)復帰して頑張る姿を見て、『気仙沼もまた頑張ろう』と勇気をもらった」と振り返る。

 浅田はその際に梅の木の植樹もしており、田中さんは「梅の木も大きくなったので、ぜひプライベートで来てゆっくりしてもらいたい。浅田選手は笑顔で周りの人を元気づけてくれるすてきな女性。ともに前に、一歩進んでいきたい」と話した。

 また、25年に仙台市内で浅田のスケート教室が開かれた際に、被災した福島県いわき市の小学校校長として、児童を引率して参加した水谷大さん(57)は「ソチ五輪の前の大切な時期にもかかわらず、手取り足取り丁寧に教えてくれる姿が印象的だった」と振り返った。

 浅田に憧れるジュニア選手らも引退を惜しんだ。仙台市泉区の中学2年、上塚美咲さん(13)は「浅田選手が滑る姿をスケート教室で直接見たことがある。言葉が出ないくらい感動した。引退後もアイスショーに出てきてほしい」と期待を寄せた。

 浅田の演技を見てフィギュアを始めた同市青葉区の女子小学生(10)も「大会で演技が見られなくなるのが寂しい。滑りながらいろんな表情をしていて、表現力がある憧れの選手です」と話した。

最終更新:4/12(水) 7:55

産経新聞